
Tugeさんが始めたのは羊毛のカラーをミキシングして色を作る作業
色を混ぜるのは絵の具だと思う人が多いが、
今日のTugeは、羊毛の毛を混ぜて色を作る作業をしていた。

その作業で知ったのは絵の具を混ぜるのとは違うことである。
絵の具は油にしろ水にしろ溶剤に溶け合うが、羊毛は毛だから
溶け合うことは無い、毛が混ざるのである。

羊毛を混ぜる道具で思い浮かぶのはハンドカーダーだ。
パンパンとカーダーを、叩き合って羊毛を混ぜている人がいる
パンパン叩いても毛は混ざらないよ
「何が憎らしくてそんなに叩くのか」
「だって先生もこうやって見せたから」

「毛並みを揃え、解くように優しく引く感じ」
「そうそう、良い感じだ」
「ふあふあになってきたよ」
良い感じになってきたぞ

ワタを触る感じまで”ふあふあ”だわ
そうなんです、紡ぐ人の心まで ”ふあふあ”な気分になるのです
竹島の絶景を眺めながらメリノの綿を解く人
身も心も優しく”ふあふあ”

ミリグラムまで測っては紡ぐ
「あら!ぴったりだわ」
感激の一瞬に喜びを感じる
童心のように

竹島海岸の絶景を眺めながら羊毛の手紡ぎ作業が続く
「カーダーかける度に羊毛の表情が変わるのよ」
同じ色にはならないが、私の気持ちも紡がれているようです。
「最高ね!」