お母さんと一緒に手織り体験にやって来た母娘さん
フルコースの申し込みなので綿繰りの道具ととわた打ちの弓と
糸車を用意して体験フルコースが始まった。
「先日、綿から糸を作る体験をしたくってトヨタ産業技術記念館へ
行って来ましたが、体験は出来なくて、ネットを探したら
竹島クラフトセンターが見つかったのです」
と言うことで早速、綿繰り機と三河綿が用意された

「わー、この機械もあった、やって見たかったです」
「本当にやれて良かったです」
早速、綿をローラーに挟んでハンドルを回すと
「こっちに種が取れて、こっちに綿が出てくるよ」
「楽しくてやめられないよ」
「西暦799年に西尾市福地の海岸に一人の青年が小船に乗って綿の種が入っている
壺を持って漂着したのが日本に綿が渡来した始まりなのです。
そして、この棉は綿神様の天竹神社から頂いた三河種と言う種類の綿で、
この綿の花は全体が黄色で三河にだけ咲く和綿なのです」
三河綿の歴史を勉強しながら綿繰り作業が続きます。
次に出て来た道具は弓でした。
弓を使った綿打ちの原理を教わります
「弓の弦を振動させると綿の塊がほぐれてふあふあになってきます」
「わー、ふあふあで柔らかい!」
出来た綿に感激の母娘さんです

そして、憧れの 狸の糸車の登場
「これがやりたかった」
「綿が糸になる原理を体験を誰でもやれるのは竹島だけです」

「すごい、僕の手から糸になっている」
「不思議だわ、なんで糸になるの」
”糸車が回ると撚りの回転エネルギーが綿に伝わり、綿の繊維が糸に捻り込まれて 糸になるのです、雲が竜巻に吸い込まれるのとよく似ていますね”

出来た糸を織り込む手織り作業になりました。
織物の原理は1万年以上前から現代まで同じ、
何が変わったかと言えば織るスピードを上げただけなのです。
織物の幅と経糸を均等にして糸を一瞬にして上げ下げできる装置のついた機械なのですよ
「織るのは楽しいです」
「ずーっと織っていたいです」
ご自分で紡いだ糸も織り込まれました

そして見事なコースターが織り上がりました。
「出来たー!」
「嬉しい!」
「自分で紡いだ糸で織れるなんて、すごいです」
世界で一つの自分だけの作品が完成しました。
おめでとうございます
コースターの他に何が体験できるのですか?
自分で織った布で作るポーチやランチョンマット、
コットンマフラーやウールのマフラーも出来ますが
体験時間は一日コースになります。
一週間以上前には予約が必要です