今日は成人の日である、二十歳のお祝いの記念日だが
太平洋の低気圧が通過とともに竹島海岸も冬の嵐が吹き荒れて
関東では大雪となってしまった。
大荒れの竹島もさすがに人影も無くTCCも閑な1日となった。

TCC主人はこのところガラ紡機の試運転に明け暮れていて
今日もガラ紡機に首っ引きである。





ガラ紡は綿打と撚り子作りと機械のタイミングの調節しだいで
良い綿も悪い綿もお好み次第である。
(アーテイストとして見ればどれが良い糸で悪い糸か?
その時その時の条件状態で良くなったり悪くなったりするのだ)

撚糸して仕上がった糸は想像以上に良い結果であった。

この三河地綿の超甘撚りで単糸を撚糸した ふあふあの糸は
羊毛のメリノの手紡ぎ糸と見分けがつかない毛羽立ちである。

デザイナーとして素材を求めて地元の三河地綿に行き当たり、

1200年の歴史の地綿畑作りから始まって、
手紡ぎと染めの追求は三河の繊維の基礎を作ったガラ紡を発明した臥雲辰致に至った。
そして静岡の職人春山さんの作ったガラ紡機を手に入れて、

さて、これで何を作るか・・・、
TCCの主人のデザイナー魂がモコモコと動き出したのである。