TCC・竹島クラフトセンターで新しい作品が
織りあがったと聞いたので駆けつけると、
見事な服地が織り上がっていました。


(太い糸の裏は細い糸で平織が組織されています)


作者は愛知県吉良町の信田さんでした。

経糸に太い羊毛の装飾糸を1本に対して、布の裏の基盤を作る細い糸を
2本で整経をしました。

経・緯共に同じ比率で織ってあります。表を太い装飾糸でザックリ織り、
ザックリ織っただけではゆる過ぎて服地としての物性が安定しないので、
裏はしっかりした平織りで服地の腰を支えています。


(体に掛けてもゆがむことなく安定した服地です)


裏は細番手の平織りになっているので裏地を当てなくても
そのまま服地として使えます。

上記の課題を先生に与えられて、作者本人が整経から
組織作りと、織物意匠図を書き上げる宿題を見事に
やり遂げました。

太い糸と細い糸を均等に織り上げる技術は見事でした。
今度は服の出来上がりが楽しみなTCCの先生でした。