
久しぶりにTCC竹島クラフトセンターへ行きました。
先日の、[木曜日のTCC3]のブログで紹介した作品の
ソファカバーが織り上がるところでした。
「ワー!出来たァー!」
「おめでとう、」
「すごいわ、」
一週間に3時間の時間で一年かけて織り続けました。
すごいでしょう!
8枚の綜絖を使った、組織織りです。
経て糸は太いモール糸と細い30/2糸を使いました。
太いモール糸1本に対して細い糸3本の割合です。
緯糸も経て糸と同じ割合です。
前のこの作品の紹介の時も書きましたが、
経糸は太い糸と細い糸を同じビーム(千切、雄巻き、前ローラ)
に巻きそのまま織り進めると経糸のテンションが
張る糸と弛んでしまう糸に分かれてしまうので
織り進めなくなります。
そこで経糸の太い糸を巻くビームと細い経て糸を
巻くビームを分けて、2本のビームに巻く装置を
この作品を織るために特別に付け足したのです。
それによって裏で細い糸同士で組む基本組織が、
表の太い糸がボリュームを持って浮いた状態を
がっちりと止めて、ソファーの過酷な使用状態
に耐えられる織物になっています。
そして8枚綜絖を使った煩雑な織り組織を見事に織り上げました。
「おめでとうございます。」
これを織った作者のOさんにとって地球にも勝る長さの
12メートルであったことでしょう!
と心より喜んでいるTCC竹島クラフトセンターの
主人でした。