17 | TAKE IT EASY

TAKE IT EASY

ZERO / Guitar / Noise

昨晩の話ですが、実家で飼っていた犬が亡くなりました。
17歳という事で、人間でいうと84歳くらいだそうです、大往生ですね。


17年というと改めて考えてみると俺の人生の半分以上の付き合いがあったんですね。
とは言えおよそ一年前に実家を出たのでそこからは週に一度会うくらいになりましたが。


とは言え17年も一緒に暮らしてきたら思い出もたくさんありますね。
自分が泳げない事も知らずに池に飛び込み溺れかけた事。
食い意地がはっていたせいでスーパーボールを飲み込み腸に詰まり手術をした事。
いつの間にかお腹が大きくなっていて、早朝に頑張って4匹の子どもを産んだ事。
俺が投げたボールを取り行くものの、戻ってきてもボールを渡してくれなかった事。
学校から帰って来た時、バイトから帰ってきた時、仕事から帰ってきた時、遊びから帰ってきた時、尻尾を振って迎えてくれた事。
逆に出かける時は寂しそうに鳴いていた事。
構って欲しいのかずっと足元に寄り添ってきた事。
書き出せばキリが無いくらいたくさんの思い出があります。


昨日の夕方、父から電話がきて危篤状態だという事を知りました。
雪のおかげで路面状況はかなり最悪でしたが、それでも車を飛ばして実家へ向かいました。
途中坂道で車が登れなくなってしまいましたが、道行く方々に助けてもらいなんとか実家へ辿りつきました。
その時はまだ生きていたのですが、しかしながら呼吸もとても弱々しく、意識ももうほとんど無いような状態でした。
でも家族が言うには俺が来る前は呼吸しているかどうかもわからないくらいに弱っていたとの事で、俺が来て意識を取り戻したようだ、とも言っていました。
そうだとするならばとても嬉しい事です、でも…素直に喜ぶ事はできませんでした。
そうこうしているうちにまた呼吸も弱くなっていき、そして20時半頃に17年の生涯を終える事となりました。


この日記を読んでくれている人の中にも生前可愛がってくれた方がいると思います。
たくさん可愛がってくれて本当にありがとうございました。
なかなか人懐っこい犬だったので、たくさん可愛がられ皆さんの愛情を受け取って育ってきたのではないかと思います。
本当に、本当にありがとうございました。


本日火葬を済ませ、ペット霊園にて埋葬してきました。
楽しい思い出がたくさんあるし、笑顔で送り出そうと思ったんですけどね、ダメでした。
どうしてでしょう、下を向くと涙が出るんですよね。
薄情なのかもしれませんが祖父が亡くなった時だって泣かなかったのにね、何で今回は泣きたくなるのか。
やはりそれは17年も一緒に過ごしてきたからでしょうね。
さっきも言ったけど人間で言えば84歳って事もあり覚悟はしていたつもりでしたが、それでも悲しいもんは悲しいですよそりゃ。悲しくないワケがない。
でもね、いつまでも悲しがってもしょうがないよね。
未練が残ってあっちにいけなくなっても困るしね。
なので、近いうちにまた霊園に行き、その時は笑顔で挨拶してこようと思います。


17年ありがとう、そしてさようなら。