映画「チェ 28歳の革命」
原題:The Argentine
彼の1952年23歳の頃ラテン・アメリカ探検の旅が描かれた「モーターサイクル・ダイアリーズ」とても素晴らしい映画だった~そして偉大なる愛の革命家へ~
それは1955年7月のこと、メキシコでアルゼンチン人医師エルネスト・ゲバラ(ベニチオ・デル・トロ)とフィデル・カストロ(デミアン・ビチル)が運命によって導かれ出会い、仲間と共に総勢82人でキューバへと渡海、政府軍とのゲリラ戦に身を投じていく。戦いの中で裏切り者は容赦なく銃殺する厳しさも見せるが、基本的には優しさと慈愛に溢れ、弱者に味方し不平等社会に戦いを挑む、大きな目的のために自己は犠牲にして人々に尽くす、そんな姿が描かれる。
チェ・ゲバラの映画で思い出すのは、「モーターサイクル・ダイアリーズ」、ロードムービーだったあの映画とは随分趣の異なる映画になっていて、国連総会での演説が細切れに挿入される今回の映画はちょっと違和感を覚え残念な感じがする。ベニチオ・デル・トロのチェ・ゲバラは、あのTシャツの絵柄からそのまま抜け出したのかと見間違えそうなほど見た目にそっくりで驚きなのだけど、ガエル・ガルシア・ベルナルが演じたエルネスト・ゲバラのイメージがあまりに強すぎて繋がらなかった、ということなのでしょう。できれば、もっとカストロとの人間的な関係を見せて欲しいし、ゲバラの妻となるアレイダ・マルチ(カタリーナ・サンディノ・モレノ)との関係も掘り下げて欲しい気がする。とはいえ、最後に語られるPART2「チェ 39歳 別れの手紙」、革命成功の喜びと友との別れの悲しみが綴られた、その手紙に、結末は分かっているけど期待が膨らみます。PART1に続いてすぐ公開が控えているのも嬉しい。

