映画「イントゥ・ザ・ワイルド」 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~
2008-09-20 16:59:13

映画「イントゥ・ザ・ワイルド」

テーマ:読書・映画

原題:INTO THE WILD
予告も見ず、予備知識も何一つ得ないまま、ただタイトルに興味を惹かれての映画鑑賞だったけど、魂を揺さぶられると言っていい~衝撃の実話の映画化~

INTO THE WILD イントゥ・ザ・ワイルド
本当に実話ということを知ったのは映画の最後のほうだったけど、最初のほうでは長くて退屈な映画かなと感じていたけど、文字通り身体の震える思いが何度かした~1992年夏にアラスカ州の荒野で発見された餓死による一人の若者の死体、その謎の死を克明に追跡調査したジョン・クラカワーのノンフィクション「荒野へ」、そのベストセラーに惚れこみ脚本に10年をかけたショーン・ペン監督、彼らの情熱と執念にも敬服だけど、一番興味を抱くのはやはりその若者の生き様と暗闇、映画ではその過程が巧みに配されている。
クリストファー・マッカンドレス(エミール・ハーシュ)はオールAの成績で1990年に大学を卒業、家族が集まり、父のウォルト(ウィリアム・ハート) 、母のビリー(マーシャ・ゲイ・ハーデン)、妹のカリーン(ジェナ・マローン)もお祝いムードのなか、一人クリストファーだけは醒めている、既に荒野への旅を決意していたのだろうか、ナレーションで父はNASA職員からコンサルティングに転進するが、裕福ながらも暴力と離婚危機など家庭は崩壊していたといい、大学は義務感だけで卒業したという、既に彼の心の闇は深く、物質文明と敵対し、その憤りを荒野への旅へと向けたのだろうか、なぜにアラスカを目指す、そしてBUS DAYの日々。
旅の途中の出会いと別れも興味深い、ジプシーのジャン(キャサリン・キーナー)のいきなりトップレスに驚かされるし、16歳の少女トレイシー(クリステン・スチュワート)との触れ合いと別れが切ない、世の中は親切でいい人ばかりではないけれど、貨物列車への無賃乗車ではボコボコに殴られ蹴られてしまうけど、革職人の老人ロン(ハル・ホルブルック)との出会いが物語のクライマックスと言っていい、家族は既にいないと言い放つクリストファーと愛する妻と息子を事故で亡くしたロンの、彼の死を予期したようなロンの、掛け合いが見事、ロンの言い表しようのない涙には深い感慨を覚える。誤って食した野草の毒で死を迎えるけど、18キロも減量して演じたという飢餓で衰弱した肉体を横たえ空を見上げる鬼気に溢れる迫力のシーンも見所です。彼自身はまさか死ぬことなど考えもしなかっただろうけど、最後の言葉"when share"が印象的です。

イントゥ・ザ・ワイルド

追伸:今回も共感できる「坂和総合法律事務所」 の映画評論に「イントゥ・ザ・ワイルド」 がありますので興味のある方はどうぞ。

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