映画『誰も知らない』 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~
2006-05-27 03:15:02

映画『誰も知らない』

テーマ:読書・映画

1988年、実在の東京・豊島区巣鴨の子供4人置き去り事件、・・自堕落で無責任な母親・・淡々と静かな感情が溢れ、切なく悲しい子供達の物語。
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シングルマザーのけい子(YOU)と、明(柳楽優弥)、京子(北浦愛)、茂(木村飛影)、ゆき(清水萌々子)の父親の異なる4人の子供達、そもそもこんなことが事実であること自体が驚きなのだが・・前半の見所は、男にだらしないけい子を演じるとぼけたカンジのYOU、とんでもないダメ女なのだが憎めない、か弱く愛すべき女性のキャラが際だっている。・・後半は、帰らない母親と悟った子供達の、学校にさえ行かせてもらえない、いたたまれない状況にあっても感情を押さえ気味にした不自然さのない演技が観る者の心に痛い。また、後半で登場する紗希(韓英恵)も状況は違えど悩みを抱える子、4人と自然に打ち解け、一番下のゆきが、またあのお姉ちゃん来るのって明に聞く姿が切ない。そのゆきが椅子から落ちる事故で帰らぬ人となってしまうのだが、それを見守る子供達の涙の一滴さえ見せることのない、その様子がもの悲しい。・・そしてこのアパートに越してきたときと同じようにゆきはトランクに入り、明と紗希の二人で、いつか約束した、飛行機を見せに羽田空港近くの空き地に連れていく。トランクを飛行機の見える場所に埋めてやる。・・都会の片隅で人知れず、残った子供達の誰も知らない生活はまだまだ続くようだ・・。コンビニ店員(タテタカコ)の優しい眼差しは殺伐とした都会のこの物語に潤いを与えている・・。痛ましい事件だけど、感情も押し殺すしかない状況だけど、どこか暖かみのある映画になっているところがいいと思うね。(5/25wowow)  誰も知らない    

東京・豊島区子供置き去り事件報道に関する抗議文