4月27日、川越市にある「川越城本丸御殿」へ行きました。
「川越城本丸御殿」は、江戸時代に17万石を誇った川越藩の城主館です。
1848(嘉永元)年、藩主・松平斉典が造営したものです。
現存する本丸御殿は川越城と高知城にしかなく、全国的に見ても貴重な遺構です。
玄関を入ってすぐの場所にある「大広間」。
36畳の広さがあり、来客の際に城主が来るまでの待機部屋として使われていたようです。
玄関を通った先に複数の部屋があり、廊下が周りを囲っているのが特徴です。
廊下には、場所によって3種類の木が使われています。
東側の玄関付近はケヤキの木材が、南~西側はツガやマツの木材が使用されています。
公的な空間と私的な空間を区別するために種類を変えたと考えられています。
第2展示室(坊主当番詰)に展示されている「本丸住居絵図」。
これを見ると、現存する区域はほんの一部で、かつては広大な御殿だったことがわかります。
現在残っているのは、玄関と大広間、移築復原された家老詰所だけです。
藩の政治を取り仕切った家老たちが常駐する「家老詰所」。
明治初期に解体され、その後、現在の場所に移築復原されています。
広い縁側からは庭を眺められるようになっています。
もともとあった家老詰所に続く廊下の柱が、丸瓦で記されています。
家老詰所には、リアルな人形が設置されています。
江戸湾警備についての相談をしているところでした。
御城印は、受付でいただきました。
本丸御殿の大唐破風玄関が背景になっています。