https://www.youtube.com/watch?v=0TQPgVMQ600

 はいどーもこんばんわぁ。寒いですね。トイレの水を凍らせていまい、流せないtake。です。


 さて。


 音楽をやっている者としては複雑な話題。例の「現代のベートーベン」と呼ばれた某作曲家のシンフォニーが実は他人によって書かれた曲である、ということ。先日確かNHKでも演奏されているのを見た気がします。

 様々な問題に波及してきています。まず、フィギュアスケートの高橋選手がこの方名義の曲を競技にて使用するとのこと。曲自体には罪がないのでしょうが、余計な騒動に巻き込まれた感があり、オリンピックでのモチベーションに影響がでないか心配です。

 次に、この「ゴーストライティング」という手法がすべての音楽家にあらぬ誤解を抱かせないか、ということ。もちろんジャンルを問わず、です。売れっ子作家ともなると、次々に曲を発表、あるいは提供することとなり、一人で作曲となると確かに大変かもしれません。

 次に、実際曲を書いていた方の扱いはどうなるのか? 共犯者なのか、被害者なのか。曲自体は非常にすばらしいモノです。せっかくの名曲が自分の名義で発表できない悔しさもあったと思います。個人的にはこの方の名誉の回復もしていただきたい、と思います。

 次。問題はこの「現代のベートーベン」氏がはたして本当に聴力を失っているか否か。身障者2級の手帳をお持ちだ、とのこと。もし聴力が普通なのだとしたら、これは違法で取得したものとなり、間違いなく犯罪行為になるでしょう。診断した医師も共犯、となります。なにやら被爆者二世さんとの報道もあり、仮に「耳が聞こえない被爆者二世の音楽家」となると、そりゃ世間の話題にもなりますわ。

 最後。この方の曲(と言われていた曲)や、この音楽家の生き様に感動した方々はどこに怒りを向ければいいのかな、と。言ってみりゃ「俺の感動を返せ」ですね、一言で言えば。


 で。


 この件で思い出したのが、円谷特撮ドラマ「怪奇大作戦」第23話「呪いの壺」の回。

 主人公の青年が婿入りした京都のとある骨董品屋。この骨董品屋を舞台に奇怪な事件が連続する。この骨董品屋で壺を買った者が次々と死んでゆくのだ。明らかに尋常ではない事件にSRIが動き出す。やがてこの怪奇な事件は、この青年の手による殺人事件であることが判明する。

 実はこの骨董屋、代々主人公の青年の家、つまり他人に贋作の陶器を作らせて、他人名義の壺として販売し生計を立てていたのだ。どんなに良い陶芸品を作っても、それは他人名義の作品となり、父の名では絶対発表されることのないものであった。父親にはいい加減悪しき風習から逃れるよう勧めるが、父親は主への恩義からそれを頑なに拒否する。

 青年はすべてのことに絶望し、「俺は全てを哂ってやりたかった。この骨董屋から偽物の壺を買った金持ちが次々と死んでいく。こんな愉快なことはない」とつぶやく。そして、京都の寺一つを道連れに炎に包まれ青年は死んでいく・・・。「この寺は本物か? 偽物か?」と。

 http://www.youtube.com/watch?v=K_51Gz8v_6k 


…例の曲が「にせもの」ではないにせよ、ストーリーはまったく今回の騒動を連想させられました。ま、「現代のベートーベン」氏は早く真相を語っていただきたいモノです。


余談。ベートーベンは実は耳がまったく聞こえないワケではなかった、と聞いたことがありますが。まさかベートーベンもゴーストライターに作曲を頼んでいた…なら歴史が覆りますな(笑)


 でわ、股。