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3.憲法以外の科目も含めたオンライン添削の活用方法

 

私が受講していた当時は100通添削コース等がなかったので、私は、単発の講座(事例問題から考える憲法、事例研究行政法第1部、旧司法試験民法、旧司法試験民訴法、試験延期に伴うキャンペーン企画としての学習ペース回復添削など)を組み合わせて受講していました。

 

特に実力アップが実感できた科目は憲法でしたが、それ以外の科目についても、予備試験後より確実に実力アップが実感できました

 

オンライン添削の利用の仕方としては、書き直し1回まで無料の料金設定になっている科目については、1回目は事前にインプットなどをせずに現状で答案を作成して指導を受けることとしていました。そして、1回目の添削で指摘された点が少ない答案については書きなおしをせず、復習して終了。

 

ただし、復習は、添削コメントを何度も読み込み、一度指摘された事項は必ず次に活かすように意識していました。そして、1回目の添削で改善の余地が多いと考えられた答案については、出題趣旨や模範答案等を読み込み復習し、理想の答案のイメージを固めてから、再度答案を作成し、再添削を受ける、という風にしていました。

 

このような学習を続けることによって、直近の過去問は出題趣旨を網羅した答案を書けるようになっていきました。とはいえ、出題趣旨を網羅した答案を作成するために制限時間をオーバーしてしまうことも間々ありました。しかし、本番では出題趣旨を網羅した答案を書くことは不可能なので、時間オーバーについては気にすることなく、とにかく試験委員の求める法的思考力、論述の枠組みを確立し、表現力を磨くことに主眼をおいて対策をすすめました

 

そのような対策を続けることによって、私の試験直前期の答案は、安田先生から「迫力がある」と評価していただくことが多くなっていました。私は、合格答案と不合格答案の差は、論述の「迫力」にあると考えています。同じ論点について論じていても、合格者の答案と不合格者の答案では、読み手に訴える迫力が全く異なる印象があります。これは微妙な感覚なので言語化して説明するのが難しいですが、学習が進んだ段階の方であれば何となく理解していただけるのではないかと思っています。

 

私は時間や予算の制約から、刑法、刑事訴訟法、商法については、それぞれ4通ずつしかオンライン添削を受ける機会がありませんでした。令和2年度の司法試験論文式試験では、添削通数の少なかった刑法がB評価でしたが、刑事訴訟法と商法についてはA評価を得ることができました。

 

刑法でA評価を獲得できなかった原因は複数の論点落としにあったと考えています。問題文を読んでいる時には気付いて答案用紙にメモしていたのですが、答案作成する段階で2項強盗罪に気持ちが集中してしまい、横領罪と詐欺罪をどちらもすっかり失念してしまいました。また、2項強盗罪について厚く論述しすぎたがために、窃盗罪についての記載も数行だけ簡単に述べるのみとなってしまいました。時間切れで罪数処理もできず、実質的な途中答案でした。これらの事項には相当の配点が振られていると推測されますが、複数の重大なミスを犯してしまったのにも拘わらず、一応の合格答案であるB評価にとどまったのは、それ以外の論述が迫真性をもって、説得的になされていたからだと自己分析しています。ですので、刑法で失敗をしてしまったことがわかっていても、全体の手ごたえから、総合では合格ラインに達しているだろうと思っていたので、平穏な気持ちで合格発表日を迎えることができました。

 

以上のように、確固とした文章力、表現力を武器にしていれば、失敗があっても、全体としては充分に合格ラインに達することができると考えます。

 

3へ続く。

『予備校答練の添削との違い/Aさん合格体験記3(2020年司法試験合格)』※体験記2はこちらから。https://ameblo.jp/takayukiyasuda-shihou/entry-12654725301.html『Aさん合…リンクameblo.jp