なんと、なんと、、
5大シャトーのひとつ「シャトー ラトゥール」の1943年ものを体験できる機会をいただいた!
74年前のワイン!!
でも…ラベルは…
超綺麗!!
しかも、液面もかなり高い!
なるほど、リコルクものだ。
リコルクとは、ワイナリーが保管している古酒などのコルクを交換すること!
コルクの寿命は約30年なので交換する必要があるし、
古いワインは蒸発により液面が下がっているので酸素とワインが触れる面積が増えて酸化リスクが高い!
なので、コルクを交換し、
目減り分を同一ヴィンテージか、近いヴィンテージを継ぎ足す!
ラベルをよーく見ると、
2003年という数字が。
ちょうど60年経った2003年に、
リコルクしたんですね!
リコルクについては、賛否両論あり、
リコルクしない古いワインが本物の古酒だと言う方も。
おーみんは、リコルク賛成派!
だって、リコルクされたってことはワイナリーで保管されていたってことなので、状態も良い!
背景を白いお皿にしてワインを見てみると、
ワインのふちが、ほのかにオレンジがかっているので、
熟成を感じるけど、まだまだ本体はルビー色!
74年の月日を経たワインとは思えない若い色。
グラスに近付くと、もはやぶどう酒とは思えない中毒性のある香りが。
シナモンのような甘い香りもあれば、
トリュフのような高貴な香りも。
フェロモン凄まじい。
ドキドキしながらワインを口にしてみると、
ワインが口に入ったことが分からないほど、柔らかい質感。
ふわふわ。
もともと若い頃は凄まじいボディ&渋みでトンガってたはずなので、
74年もの間、「時」という職人が毎日磨き続けて完全なる球体になった、と表現したくなる丸く優しい尊敬すべき味わい。
しかも、まだ生命力を感じさせるボディを残しているから凄い。
ここまでくると、アート。
グラスが空になっても、
ずーーーっと素晴らしい香りが立ち昇ってる。。。
ボルドーなのに、ブルゴーニュのような優美さを感じる!
今まで様々な古酒を飲んできたけれど、
これは別格で完璧。
シャトー・ラトゥール1943は、
古酒の完成形だ。