国際版 少年少女世界文学全集③ 《王子とこじき》 | TAKAYAN'S ROOM

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主に本を楽しんでいます。
読みにくい場合はPC版で閲覧してください。

少年少女世界文学全集の第3巻です。




有名な作品ですが、子供の頃に読んだことはありませんでした。



少年少女世界文学全集の中でもお気に入りの一冊です。




ある秋の日、ロンドンの貧しい家に一人の男の子が生まれました。
父親は男の子にトムという名前を付けました。



同じ日に立派な宮殿の中でも一人の男の子が生まれました。
その男の子はエドワードと名付けられました。
エドワードは王子であり、いつかイギリスの国王になる子なのです。
それから数年後…









乞食のトムは道に迷って、いつの間にか宮殿のある所へ来ていました。
王子のエドワードは快くトムを部屋に通すと、豪華な料理を食べさせてやります。



エドワードはトムと自分が瓜二つということに気付きました。

エドワード『トム、私とお前が入れ替わるというのはどうだ?』

トム『えっ!? じゃあ、僕が王子様に…?』

そんなわけで、エドワードは乞食のトムになり、トムは王子のエドワードになりました。



自分が夢にまで見た王子様に…
しかし、トムにとって宮殿の暮らしは楽ではありませんでした。
毎日のように勉強はさせられるし、食事のマナーにもうるさいですし…



一方、乞食となったエドワードはトムがやっていた物乞いをしなければなりません。



エドワード『物乞いだと!? 私は国王になる人間だぞ』



エドワードは逃げ出しますが、乞食たちに捕まりそうになります。
そのとき、馬に乗った男がエドワードを救います。

エドワード『礼を言うぞ。そなたの名は?』

男『マイルス=ヘンドンですが…』

エドワード『ヘンドン、この恩は必ず返す。国王として約束する』

ヘンドン(この乞食は何を言っているんだ…?)



その頃、トムは少しずつではありますが、王子としての生活に慣れてきていました。



死刑を宣告された人を救ったりして、彼の名声は高まります。



一方、エドワードは王子の身でありながら、家事をさせられていました。



しかし、マイルス=ヘンドンがエドワードを見つけてくれました。
二人は馬に乗って宮殿を目指します。

エドワード『宮殿に着いたら、そなたに伯爵の位を与えよう』

ヘンドン(まだ言っている。この子の頭は大丈夫なのか?)

ヘンドンはエドワードが本当の王子だとは知らないので、失笑するのでした。









やっとのことでエドワードは宮殿に戻ってきました。
彼は自分が王子であると証明できるでしょうか。


本が好きな方なら、一度は読んでみることをお勧めします。
感動する場面もあれば、笑ってしまう場面もあります。