株式には企業の業績や業績予想がある。代表的な指標に
PER(株価収益率)がある。この比較によって価格が高い
か安いかが評価される。
一方、金の価格には指標がない。あるとすれば過去の価格
と採掘コストや原価ぐらいのもの。
普通の商品であれば原価+利益が販売価格となる。しかし
金にはインフレヘッジにより通貨の減価を補填する機能が
存在している。
通貨が減価すれば減価した分上がることになる。減価の数
値は通貨の発行量(M2)によって決まる。通貨の発行を抑え
国債の発行をやめれば(税収内での予算執行等)金価格は下
がるだろう。しかし現状は通貨制度の崩壊に近づいている。
予測するならこの崩壊時が確認されるまで金価格は上昇す
ると考えられる。その先はハイパーインフレかデフォルト。
歴史はこれを繰り返している。
デフォルト後の新しい世界での金価格は新しい通貨での採
掘コストが基準となるだろう。
ちなみにデフォルト時、紙幣や通貨は当然ゼロとなる。