第五十回映画と音楽のレビュー~はじまりのうた~ | novel2017のブログ

キーラナイトレイ主演の音楽映画

 

 

この文字面だけで興味がそそられるのだから、素晴らしいキャスティングだと思う。

まずそのキーラナイトレイの美人ぶりに驚嘆する。この癖の強さ、でも病みつきになるし一定の普遍性も持ち合わせている。そして彼氏役がMaroon5のボーカル、アダム。この逸材がまだ売れていない世界線があるならそりゃ大ヒット間違いなしですわ。

 

 

彼氏の大ヒットの陰に主人公あり、だけれど彼の心は新しい女へと向き、主人公はそれを感じ取ってしまいそのまま別れることに。失意の中、あることがきっかけでバーで歌う羽目になったのだが、そこに居合わせた、これもまた失意の中お酒を飲んでいた音楽会社の元CEOが彼女にぞっこんになる。なんとしてもデビューさせようとするも彼は喧嘩別れして会社を首になったばかり。そのため口説き落としてからとった行動は、自分でミュージシャンを集め自作PVでアルバムを作り、元の会社に売り込みに行くというもの。そして彼らの奇妙なアルバム制作が始まる。。。。

 

 

はっきり言ってしまえば、この映画で作られる音楽はただのポップスに過ぎない。日本で置き換えるならば「タイヨウのうた」みたいなもの。女優がポップスを歌い、ありふれた恋愛の歌詞で二人の感情を描き、そして世界的ヒットへとつながる。

こんな筋書き、そして音楽はとくにありふれたもので特段珍しいものではないのだが、外国人が英語で歌っている時点ですでに外国人コンプレックスある日本人は羨望のまなざしだ。「すっげえ」「おしゃれ」「かっこいい」とつい思ってしまうのだが、よくよく考えればなんてことないのだ。

 

ただ、音楽好きには要所要所で面白さを感じさせてくれる嫌味のない映画だったと思う。

例えば、上がり調子の彼女は彼氏の世界的ヒットに伴いあのElectric Lady Studioで録音している。Electric Lady Studioとは有名なスタジオで、近年ではフランクオーシャンの「blonde」もここで録られている。

 

 

 


他にも、彼女と元CEOとのやりとりで、色々な歌手を例に挙げて討論したりするシーンでも、blondieのボーカルを引き合いに出したりして、海外での一般的な評価が垣間見える。

 

 

あとは、スマホが小さいなあ、という小さな気づき笑

そしてペプシにケンカ売るイギリス人。

 

後半、二人でイヤホンしながらクラブにいくのだが、それが斬新でいいなあと思ったり。やってみたい。クラブでイヤホンして踊るの。

 

 

日本でもそうだけど、一流の俳優ってやっぱり表情がダントツでいい。多分一般人より表情筋が数倍あると思う。キーラナイトレイはそれが顕著で、やっぱりいい役者さんだなと。パイレーツオブカリビアン見たことないけど。

映画としては、毒にも薬にもならない、平和でノンバイオレンスで家族とみても気まずくならないし、ご飯食べながらでもパソコンいじりながらでも十分楽しめるすごく穏やかな音楽映画なので、BGMのつもりで観てもらっても構わないと思う。