第四十九回映画レビュー~聖の青春~ | novel2017のブログ

実在した棋士、村山聖の一生を描いた作品。各方面から言われているように、まずとにかく再現度が高い。主人公村山を演じる松山ケンイチは、彼の持病ゆえのふっくらした体型に完璧に合わせている。そしてなにより東出昌大演じる羽生善治の再現度は本人と見間違うほど。しぐさやしゃべり方、施行までもが完全に羽生善治。将棋は詳しくないので、どこまで村山聖に似ているのか、こだわりが随所にちりばめられているのかはわからなかったが、一つの作品としてとても楽しめた。映像もカットのひとつひとつもとてもきれいで間が素晴らしい。あ、これが本物の映像作品ってやつだ、と感じさせられた。シナリオありきの、役者ありきの映画じゃなかった。間延びしない、良質な映画だったので是非見てほしい。

 

 

男性なら将棋となんらかの接点はあるんじゃないだろうか。偏見かもしれないが、大体「将棋知ってる?」と聞くと、子供の頃やっていたとか、本は読んだとか、関わりは多少なりともある人は多い。

私もそうで、羽生善治の半生の本を何度も読んだ記憶があるし、小学生の頃は教室で将棋を指していた。将棋の奥深さや棋士の超人ぶりに気付いたとき、将棋ががぜん面白くなる。今の藤井四段にしろ羽生名人にしろこの村山聖にしろ、そういった将棋の面白さを伝えてくれる素晴らしい棋士だと深く思わせてくれた。

 

 

 

 

主題歌は、秦基博の「終わりのない空」。彼の作風として、どんな作品にもフィットする柔軟性が挙げられる。悪くいえば毒にも薬にもならない凡庸なJPOPなんだけれど。まあまあ及第点といったところか(上から目線で大変失礼だが)。というか秦基博はいつだって及第点だ。それ以上も以下もない、もちろん私個人にとってだが。