第四十三回映画と音楽のレビュー〜日本の一番長い日〜 | novel2017のブログ

第二次世界大戦は周知の通り、ポツダム宣言を日本が受諾することで終結するが、この映画はその受諾までの流れを日本政府内部から濃く描いている。

 

 

ポツダム宣言受諾の無条件降伏を受け入れてしまったら天皇がどうなるかわからないからダメだ。要はそこが議論の中心だった。天皇のために、お国のために戦ってきた日本人にとって唯一の願いは自分自身の保身ではなく、天皇の地位安定だった。ましてや処刑なんてことにはあってならない、意見は違えど皆その共通認識はあった。

 

職業柄、戦争の話をすることがどうしても多いのだが、やはりなかなか戦争の本質に辿り着くのは難しい。「戦争は大変だ。よくない」までは理解しているが、ではなぜ彼らは戦争をしたのか、どうして止められなかったのかまで考えが及ぶことはない。まぁ大人でもそこまで考える人はそう多くないから子供なら考えてなくて当然なんだろうが。

戦争論や、戦争学の本をいくつか読み、その知識をなるべく子供達にわかりやすく伝えようとは努力するもそう上手くはいかないのが現実。試験に出るから覚えるのでは知識の定着になっても理解にまでは及ばない。わたしはヒトラーに関する話が好きで、ナチスドイツについて調べた本や映像などをいくつかみた。登場、アイヒマンという人物がナチにいたが、彼はアウシュビッツ強制収容所にユダヤ人を何百万人と送り込み死に追いやったとして大戦終結後に裁判にかけられた。

当時世界中の人々はどんな悪人なのかと興味津々だったが蓋を開けてみれば予想外の結果が待ち受けていた。彼はあくまで指示をされたから動いただけ。彼自身に凶悪な思想などはなかったのだ。どこにでもいるフツーのおじさん。ユダヤの哲学者、アンナハーレントは彼を「凡庸な悪」と例えたことで有名だ。

後にこの嘘みたいな話(本当にフツーのおじさんが命令されただけで大量殺戮するか?んなアホな)は心理実験によって皮肉にも証明されてしまう。。。

 

この話は心理学の中でも特に有名なはなしなので資料、著書、映画などたくさんある。難しい話を噛み砕いてくれているのですぐに理解できるはず。こちらを参考にしてください

 

映画

アンナハーレント

エス

ザ ウェイブ