第四十一回映画と音楽のレビュー〜ズートピア〜 | novel2017のブログ

ディズニーはあまり見ないしあまり好きではないが、こういうゼロから世界観を作っている作品の作りこみようにはいつも感心する。

冒頭の電車のサイズ別入り口や、ズートピアでのハムスター用通路。細かい設定。

もう抜群にかわいい。思わず微笑んでしまう。

こういうアニマル系ムービーは「マダガスカル」以来だけど、やっぱり発想がいい。ストーリー自体はすごくスタンダードなんだけど、世界観の構築が素晴らしい。

 

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ネズミたちの国はあまりにキュートで独創的。

観ていて感じたのは今の時代を象徴しているなあと。

思った仕事と違う。

仕事を与えられない。

そういう縦社会を動物で表現することで柔らかく口当たりがよくなる。

それ以外にも「今時CDかよ」っていうツッコミや冒頭の主人公のスマホでの音楽視聴など、音楽好きとしてはドキッとする表現も。あとは、ナマケモノの陸運局に爆笑。声出して笑った。

 


そしてテーマが普遍的。平和とは。ダイバーシティとは。違いを認めるとは。偏見や差別。

そういえば映画「沈黙 サイレンス」の監督を務めたマーティンスコセッシも、

The less you know about the other person's culture, the more you fear. The more you fear, the more there's violence. And here, it's a total clash. And one has to give to the other.

と語っていたのを思い出した。

無知は恐れを招く。恐れは暴力を招く。肉食動物は草食動物を食い殺す。ズートピアの世界では昔話扱いのことも、ある事件がきっかけで現世で恐れとして広がる。あのトラも、キツネも、実は生き物を襲うのでは。そんなやつらはこのズートピアにいてはいけない。そうして迫害行動が広がっていく。

腐敗した行政と警察権力。


なかなかシリアスだけど遊び心もファンタジーも忘れずまっすぐ人の心にメッセージを届ける。

主題歌はTry Evrything。Siaが作曲している。吹き替え版ではDreamのAmiが「んやるのよぉ〜〜!!!」と絶叫しているので見所の一つ(バカにはしてない)。