第13弾は、
「22才の別れ Lycorisー葉見ず花見ず物語」
2006年製作、伊勢正三さんの名曲「22才の別れ」をモチーフに、大分県の臼杵と津久見という山ひとつ隔てた隣町なのにまったく違う進み方をしてきた町を舞台に、そして彼岸花、曼珠沙華など数多くの名前を持つ不思議な花の物語。
福岡の商社に勤める川野俊郎(筧利夫)さんは、マンションの前でひとりの娘(鈴木聖奈)に援助交際を求められます。彼女はコンビニの店員で「22才の別れ」を口ずさんでいた・・・。彼女はコンビニをクビになり、この日が自分の誕生日であり、母親の命日であり、ロウソクに火を灯していたのでした。
俊郎さんが名前を訊ねると、「田口花鈴」と名乗ります。
ああ、この娘は若き日の自分(寺尾由布樹)が付き合っていた葉子(中村美玲)の娘だったのだ❗
花鈴との付き合いを始めた俊郎さんに、会社の同僚で親しい間柄の藤田有美(清水美砂)さんはショックを受けます。
一方、花鈴さんもまた貧しいなかで男友だち(窪塚俊介)との生活をしていました。
優しさゆえに過ちを繰り返してはならない❗
自らの取り返しのつかない想いに俊郎さんはある決断をするのでした。
大林監督は、この映画を語る映像で、ふたりの新人の女性を女優に育てていく映画でもあったと語っています。
ベテラン勢が支えていましたね。
筧利夫さんが素敵でしたね。
