東京都交響楽団の東京芸術劇場シリーズ「作曲家の肖像」コンサートに行ってきました。会場は、池袋の東京芸術劇場です。
今回の作曲家は、フランスのモーリス・ラヴェルさん。
プログラムに書いてあるエピソードを読むと、ラヴェルさん、第1次世界大戦で空軍のパイロットになりたかったようだ。でも、思いはかなわず、輸送トラックの運転手として参戦したそうです。
指揮者は、読売日本交響楽団の下野竜也さん。
演目は、
1.ラヴェル:組曲「クープランの墓」
クープランとは、18世紀フランスの大作曲家で、クープランへのオマージュの意。もともとは、ピアノ独奏曲として作曲されたようですが、第1次大戦後に組曲へ。世界大戦で戦死した友人たちに捧げられています。
2.ラヴェル:ツィガーヌ(演奏会用狂詩曲)
「ツィガーヌ」とは、フランス語のロマ(ジプシー)。ハンガリー舞曲を髣髴させる局長です。
ヴァイオリンのソリストは、松田理奈さん。プログラムの経歴を見るとまさに天才少女ですね。
3.ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲
ラヴェルさんは2つのピアノ協奏曲を作曲していますが、この曲は、第1次世界大戦で右手を失った友人のピアニストのために(依頼を受けて)、作曲されたもの、左手だけで演奏します。
ソリストは横山幸雄さん。
4.ラヴェル:ボレロ
知らない人はいないでしょうね。ラヴェルといったら、ボレロ、この発想はすごいですね。
「のだめ・・・」でも演奏されて(失敗例で)いましたが、各パートの力量が見えてしまうので、聴いているほうは楽しいでしょうが、演奏するほうは大変でしょうね。
にこにこ顔の下野さん。アンコールに応えて演奏していただいたのは、やはり、ラヴェルの「マ・メール・ロワ」より終曲。
「亡き王女の・・・」かなと思いましたが・・・。