気持ちのお話です | だららん♪スタッフブログ
 ストレスはストレスを招く

ストレスが強いときや、ふいに強いストレスを感じる事態に出会ったときには、いつもはできる適切な認知や対処ができなくなります。現実とはかけ離れた悲観的な考えや、イライラが強くなって、急激にストレスが強まるからです。

 特にマイナス思考傾向の人の場合は悲観が強く、自分を責め、そのことからもストレスを悪化させる悪循環に陥りやすいといえるでしょう。

 こうしたことは、現実とその現実をどう認知するかのズレ、つまり「認知のゆがみ」から起こります。

普段でも現実をいきなり客観視するのは難しいものですが、ストレスが強くかかると、より難しくなってしまいます。いつもなら発揮できるこころの柔軟性も失われ、悪いことにばかり目が向き、ただ1つの見方・考え方にとらわれやすくなってしまうのです。

 そして、1つの見方・考え方にとらわれてしまうために、直面する問題を解決するのが困難になってしまうことが少なくありません。
 
 その例としてよく引用されるものに「劇場が火事になったときの人の行動」があります。

 密室の劇場で火事が起きると、人々は動揺してドアに殺到し、闇雲にこじ開けようとします。そのドアが内側に開くドアであっても、慌てていると押す事しか頭に浮かびません。

押しても「開かない 」と認知しても、ドアを引いてみようとは思わず、なお必死に開けようとしてしまうのです。

この事例に類似した事は、日常、様々なストレス下で生じます。

一般的に、認知のゆがみには次の7つのパターンがあるといわれます。

1.恣意的推論(しいてきすいろん)
確証は少ないのに、思いつきや独断で導き出した判断を信じるパターン。例えば、しばらく友人から連絡がないだけで、その人に嫌われたと考えるような場合。

2.二分割的思考
ものごとを白黒はっきりさせておかなければ気がすまず、あいまいな状態に絶えられないパターン。例えば、あらかじめ決めた予定通りものごとが進まなければすべて失敗と考えるような場合。

3.選択的抽出
自分の関心がある事柄にだけ目を向けて結論を急ぐパターン。例えば、健康状態が気になると、身体のあらゆる不調に目がいき、自己診断で病気と考えるような場合。

4.拡大視・縮小視
自分の関心がある事柄は大きく捉え、そうでないことや、判断がつかないことは見えなくなるパターン。例えば、気持ちが落ち込むと失敗したことばかり思い出し、かつての成功例をすっかり忘れてしまうような場合。

5.極端な一般化
ごくわずかな事実を取り上げて、なにごとに対しても動揺に結論付けてしまうパターン。例えば、一度の失敗で何をやってもダメと判断してしまうような場合。

6.自己関連づけ
自分の責任を大きく感じすぎて、極端に自分を責めるパターン。例えば、グループで取り組んだ仕事がうまくいかない場合に、「自分のせいだ」と自分ばかり責めるような場合。

7.情緒的な理由づけ
そのときの感情で現実を判断するパターン。例えば、初めて任されることになった仕事の内容がまだよくわからない段階で不安を感じた際、「初めてで、内容もまだわからない仕事だから不安になっている」ととらえるのではなく、「こんなに不安なのだから今度の仕事は難しいに違いない」と思い込むような場合。くドアであっても、慌てていると押すことしか頭に浮かびません。

マイナス思考に陥りやすい人は、普段1~7の様な物のとらえ方をしていないか、時々立ち止まって考えることが大切ですよ

本日の担当 MEGUMI でした