「提言・大阪、次の百年へ」〜グランフロント大阪オープンとぶらり横丁立ち退きに寄せて | 文芸ソムリエ・土居豊の「世の中テイスティング日乗」
2013-04-26 21:18:39

「提言・大阪、次の百年へ」〜グランフロント大阪オープンとぶらり横丁立ち退きに寄せて

テーマ:ブログ
「提言・大阪、次の百年へ」~グランフロント大阪オープンとぶらり横丁立ち退きに寄せて

大阪駅前、梅田界隈は、戦後、闇市から再スタートしました。
当時の、戦災にめげずにたくましく立ち上がる庶民の活気溢れる様子は、宮本輝の小説『流転の海』などに見事に活写されています。
大阪で生まれ育った私には、大阪駅前ビルの谷間にあった、かつての闇市の名残の路地を、子供心に、一種の憧れと恐れの混じった印象で、遠目にながめていた記憶があります。
その闇市時代の名残は、大阪駅前ビルの地下街や、大阪駅の地下街、今回立ち退きが報じられたぶらり横丁などに、みることができます。

※参考ブログ
大阪のお父さんたち、「アリバイ横丁」がなくなると困る?
http://ameblo.jp/takashihara/entry-11517648937.html


今回、駅前再開発と歩調を合わせて、かつての闇市の名残をすべて撤去するつもりのようですが、昭和世代にとって、レトロな路地街がきれいさっぱりなくなるのは、寂しい限りです。
大阪に限らず、日本の大都市のほとんどは、第二次大戦末期の空襲の被害で、多かれ少なかれ焼かれています。その焼け跡に、戦後、占領時代を通じて、闇市的な空間がありました。戦後日本は、その焼け跡から、力強く復活したのです。
いまや、21世紀の日本は、まるで戦争などなかったかのように、大都市のほとんどは、古い昭和のビルや街路を取壊し、新たな現代的高層ビル群に建て替えてしまいました。
最近では、大阪駅前の、歴史的なモダニズム建築である中央郵便局があっけなく取り壊されてしまいました。


文芸ソムリエ・土居豊の「世の中テイスティング日乗」

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もちろん、大阪が、新たなアジアの玄関口として、リニューアルするのは、悪い事ではありません。
しかし、アジアの他の大都市、シンガポールや香港、上海、ソウルなどに対して、大阪の魅力とは、どこにあるでしょうか?
これらのアジアの大都市群と、大阪の違いは、その歴史の古さだけだと思います。
古くは、難波宮として都がおかれ、千年以上の歴史を誇る大阪の街は、最新の現代建築でリニューアルするとともに、唯一無二の歴史的価値として、古代から現代建築にいたるまで、街が生き延びてきたという魅力を、もっと目に見える形でアピールしてはどうでしょう?
今となっては遅いかもしれませんが、上町台地の難波宮、四天王寺から、大阪城周辺、江戸時代から続くミナミの劇場街、御堂筋や中之島の近代建築群をへて、キタのグランフロントの超現代建築にいたる千年の歴史の街、という都市構想は、どうでしょう?

上町台地
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大阪城
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ミナミ
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御堂筋、中之島
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キタ
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大阪府知事、大阪市長殿、このアイディア、採用しませんか?
いつでもご連絡を!

などといいつつ、この連休は、グランフロントのショップめぐりを楽しもうかな、などと思っているのですが。

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