いま、村上春樹の1Q84を読むということ | 作家・土居豊の批評 その他の文章

いま、村上春樹の1Q84を読むということ

いま、村上春樹の1Q84を読むということ

今日、たまたま本屋に入ると、店内に、ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』が流れていた。
普通なら、ただそれだけなのだが、なにか、ひっかかるものがあった。
そう、これに似たシチュエーションを、どこかで読んだことがある。
そうだ。
1Q84。

ちょっと、わざとらしい書き方をしたが、もちろん、本屋で、今日、村上春樹の『1Q84』が文庫版で再発売されていて、キャンペーンコーナーで新潮社のCMが流れていたのだ。

それはそうと、自分の本の宣伝だが、来月刊行の私の新刊は、まさに、「いま、村上春樹の1Q84を読むということ」というのをテーマの一つとしている。
ぜひ、『1Q84』の文庫版とともに、新刊『ハルキとハルヒ 村上春樹と涼宮ハルヒを解読する』も、手に取っていただければ幸いだ。

(告知)

新刊予告!
『ハルキとハルヒ 村上春樹と涼宮ハルヒを解読する』
土居豊 著 大学教育出版ASシリーズ
2012年4月刊行予定!
発売元HP↓
http://www.kyoiku.co.jp/18as_shirizu/as_shirizu.html

※おもな内容↓
究極のハイブリッドアニメ 涼宮ハルヒ論
ハルキとハルヒ 村上春樹の小説とラノベ『涼宮ハルヒ』の共通点
ジャパニメーションは関西生まれ アニメと文学と阪神間
ハルキとハルヒ 二人の故郷喪失者
震災後の今、日本が必要としている物語とはなにか?
など

(著者より)
 本書の狙いは、【ハルキとハルヒ~その共通点】です。村上春樹と『涼宮ハルヒ』の両者を並べて論じた試みは、いまだありません。本書は、ハルキワールドとハルヒの共通性を論じ、読み解く試みです。
 3.11以後、「ゼロ年代的な終りなき日常を描くサブカル作品は意味を失った」との言説がみられます。しかし、日常が断ち切られた大災害の後だからこそ、過去へのノスタルジーを描いた文学やサブカル作品を通じて、心を癒し、回復を待つことが大切なのです。

作家・文芸レクチャラー土居豊ブログ「震災後の文学・芸術」


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