もっとほかにやることあるのでは? | 作家・土居豊の批評 その他の文章

もっとほかにやることあるのでは?

もっとほかにやることあるのでは?

【橋下市長、入れ墨・地下鉄喫煙で調査指示(読売新聞 - 03月21日 23:03)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120321-OYT1T01218.htm

大阪市の児童福祉施設職員が子どもに入れ墨を見せて停職処分になるなど、市職員に不祥事が相次いでいることを受け、市の服務規律刷新プロジェクトチーム(委員長=橋下徹市長)が21日、発足した。
 初会合では、入れ墨の有無などについて全庁調査を行うことを決めた。
 チームは、職員が覚醒剤の使用容疑で逮捕された水道局や、全面禁煙の地下鉄駅構内での喫煙が明らかになった交通局などの幹部らで構成。橋下市長は「公務員の職場で入れ墨が合うか、誰が考えてもわかる。ダメなものはダメという雰囲気が欠けている」と指摘し、「僕はやるといったらとことんまでやる」と、不祥事根絶に意欲を示した。
 チームは入れ墨以外にも、勤務時間中の喫煙やマイカー通勤など禁止事項に関する実態を調査。このほか、弁護士ら第三者委員が不祥事の実態解明に当たる調査チームも新設する。】


これは、どうやって検査するのかしら?
全裸になってチェック?
入れ墨が公務員にふさわしいかどうかは、その時々の世間の感覚で判断されるべきこと。
今の日本で、タトゥーがある程度浸透している以上、公務員だからといってそれを無理矢理摘発していいとは思えない。
こういうことをやり出すと、どこまでも身体上の細々した事柄をチェックしなければならなくなる。
高校の服装チェック、髪型チェックと同じような、笑えない展開になるのが目にみえる。
たとえば、タトゥーはだめで、ピアスはいいの? その判断基準は? もし鼻ピアスだったらだめなの? その線引きは?
というように、ことごとく、不公平な判断がまかり通ることになり、そのために、市職員の服装、髪型、装身具マニュアルのようなものを作って、抜き打ちチェックまでやらなければならなくなるだろう。
そんなことに労力をさいているぐらいなら、ちゃんと仕事をやってくれればいい。
まっとうな市民が、公務員に望む事は、外見がどうこうより、きちんと市民サービスをしてくれることだろう。
間違っているだろうか?