カジノ大阪には大反対
カジノ大阪には大反対
【関西経済界、「カジノ導入積極策」を発表、橋下大阪市長も賛同(2012/03/17)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0317&f=business_0317_049.shtml
関西経済同友会は3月2日、「関西統合型リゾート『KIR』実現に向けて」を発表した。「関西の認知度向上と活性化を目指し」との副題が付いたこの構想。実はその目玉は「カジノ導入」にあると言われている。この経済界の動きに呼応するかのように、先月下旬、橋下徹市長は海外のカジノ関係者と懇談。その模様は、ある情報誌で次のように報道されている。
2月28日、大阪市長の橋下徹と大阪府知事の松井一郎が、香港のカジノ運営会社「メルコクラウンエンターテインメント」のローレンス・ホー最高経営責任者とカジノ誘致について意見交換。橋下は「任期中に誘致への道筋を付けたい」と強調し、立地場所についても言及した。また。それに呼応するかのように、3月2日、関西経済同友会が「大阪ベイエリアにカジノ・リゾート構想」を提言している。
ところで、関西経済同友会の「関西統合型リゾート」における、「カジノ関係」の記述は、以下の通り。
1.カジノ機能
施設は2箇所で、規模は全体の施設面積の5%程度。
2.カジノの位置づけ
統合型リゾートを収益面で成立させる鍵となる「収益補完機能」、地元への直接的な経済効果となる「雇用創出機能」の二つは極めて重要。また、「都市の国際的認知度」が向上する。
3.カジノ導入に当たっての対策
・依存症対策=カジノの収益を優先的に依存症対策に充当する。また、日本国民の利用に於いては登録制度を導入する等、厳格な制限策を検討する。
・治安対策=警察等関連機構との連携を蜜に図り、監視、巡回パトロール等を徹底。また、青少年に対しては啓蒙活動の他、入場年齢制限を厳格に規定する等の具体的な対策が必要。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)】
はっきりいって、大阪カジノ構想には、絶対反対だ。
なにしろ、カジノといえば聞こえはいいが、要するにばくちだ。
日本第2の都市の顔が、ばくちなの?
もちろん、欧米のカジノのような、歴史と伝統の裏打ちがあれば、それは一つのアイデンティティだと考えられる。モンテカルロや、モナコなど、セレブの社交場としての歴史が、カジノの必然性を生み出しているわけだ。
しかし、儲かることを狙ってにわかに作ったばくち場など、失敗するのは目にみえている。
しかも、儲かるならまだしも、今、計画を進めつつあるのは、香港資本のカジノ会社誘致だ。
なぜわざわざ外資に儲けさせるの?
どうせなら、国産カジノにすればいいのに。
以下、4つのポイントで、大阪カジノ構想の欠点を指摘したい。
1)「大阪ベイエリアにカジノ・リゾート構想」? →シンガポールのセントーサの真似。
シンガポールのセントーサ島が、カジノとテーマパークで観光客を誘致しているのを、真似しようとしているとしか思えない。
しかし、セントーサは、行ったことがある人はわかると思うが、正真正銘のリゾートアイランドなのだ。
リゾートとしてのベースがあって、さらにその上に付加価値をつけたから、客がくるのだ。
大阪は?
残念ながら、日本の代表的な観光地とはいえない。
だから、そこにカジノがあるからといって、観光客が来るとは限らない。
そもそも、橋下元知事が提唱した大阪万博跡地へのパラマウント映画パークの誘致も、失敗したではないか。
すでに大阪にはUSJがある以上、よほどのものを作らない限り、すぐに飽きられて客足が遠のくのは、バブル期に雨後の筍のように乱立したテーマパークのその後の消滅をみれば、わかることだ。
※参考
セントーサ島テーマパーク
http://www.asia-station.com/amusement_sentosa.shtm
2)「都市の国際的認知度」が向上? →無理!
1)と同じことで、ただカジノがあるだけでは、国際的認知度など上がりはしない。
カジノが、政治的、経済的に社交の場となって、はじめて認知度があがるのだ。
欧米のカジノと同じイメージで、大阪のカジノを考えるのは、無理がある。
また、ラスベガスやマカオをイメージしているなら、先行投資のスケールが違いすぎる。
中途半端なカジノが大阪にできたとしても、マカオより大阪を選ぶ、とはとうてい思えない。
3)依存症対策=カジノの収益を優先的に依存症対策に充当?? →無意味!
これは、全くわけがわからない。
そもそも、依存症対策がいるような事業を、公的に進めるなど、言語道断だ。
どうせなら、アル中、薬中、ニコチン中毒など、すでにある依存症対策をするのが先だろう。
カジノの前に、まず、パチンコ依存症、競馬、競輪、競艇など、ギャンブル依存症に有効な対策をとっていただきたい。
4)治安対策=警察等関連機構との連携? →これは新たな天下り先?
当然、カジノとくれば、ギャング、暴力団、というイメージがついてくる。
しかし、治安対策とやら、これは警察の新たな天下り先にでもするつもりだろうか?
カジノの治安などより、先に、大阪市の治安対策に尽力していただきたいものだ。
カジノを作って、国際的なギャング闘争を大阪に呼び込んで、いったいどうするつもりだろうか?
以上のように、大阪カジノ構想には、絶対反対である。
歴史と伝統のある大阪の文化芸術への支援を打ち切って浮かせたなけなしのお金を、カジノに投入するなど、ありえない!といいたい。カジノ初心者である大阪は、海千山千の香港カジノ会社にだまされて、せっかくの資金を全部すってしまうのがオチだ。
【関西経済界、「カジノ導入積極策」を発表、橋下大阪市長も賛同(2012/03/17)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0317&f=business_0317_049.shtml
関西経済同友会は3月2日、「関西統合型リゾート『KIR』実現に向けて」を発表した。「関西の認知度向上と活性化を目指し」との副題が付いたこの構想。実はその目玉は「カジノ導入」にあると言われている。この経済界の動きに呼応するかのように、先月下旬、橋下徹市長は海外のカジノ関係者と懇談。その模様は、ある情報誌で次のように報道されている。
2月28日、大阪市長の橋下徹と大阪府知事の松井一郎が、香港のカジノ運営会社「メルコクラウンエンターテインメント」のローレンス・ホー最高経営責任者とカジノ誘致について意見交換。橋下は「任期中に誘致への道筋を付けたい」と強調し、立地場所についても言及した。また。それに呼応するかのように、3月2日、関西経済同友会が「大阪ベイエリアにカジノ・リゾート構想」を提言している。
ところで、関西経済同友会の「関西統合型リゾート」における、「カジノ関係」の記述は、以下の通り。
1.カジノ機能
施設は2箇所で、規模は全体の施設面積の5%程度。
2.カジノの位置づけ
統合型リゾートを収益面で成立させる鍵となる「収益補完機能」、地元への直接的な経済効果となる「雇用創出機能」の二つは極めて重要。また、「都市の国際的認知度」が向上する。
3.カジノ導入に当たっての対策
・依存症対策=カジノの収益を優先的に依存症対策に充当する。また、日本国民の利用に於いては登録制度を導入する等、厳格な制限策を検討する。
・治安対策=警察等関連機構との連携を蜜に図り、監視、巡回パトロール等を徹底。また、青少年に対しては啓蒙活動の他、入場年齢制限を厳格に規定する等の具体的な対策が必要。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)】
はっきりいって、大阪カジノ構想には、絶対反対だ。
なにしろ、カジノといえば聞こえはいいが、要するにばくちだ。
日本第2の都市の顔が、ばくちなの?
もちろん、欧米のカジノのような、歴史と伝統の裏打ちがあれば、それは一つのアイデンティティだと考えられる。モンテカルロや、モナコなど、セレブの社交場としての歴史が、カジノの必然性を生み出しているわけだ。
しかし、儲かることを狙ってにわかに作ったばくち場など、失敗するのは目にみえている。
しかも、儲かるならまだしも、今、計画を進めつつあるのは、香港資本のカジノ会社誘致だ。
なぜわざわざ外資に儲けさせるの?
どうせなら、国産カジノにすればいいのに。
以下、4つのポイントで、大阪カジノ構想の欠点を指摘したい。
1)「大阪ベイエリアにカジノ・リゾート構想」? →シンガポールのセントーサの真似。
シンガポールのセントーサ島が、カジノとテーマパークで観光客を誘致しているのを、真似しようとしているとしか思えない。
しかし、セントーサは、行ったことがある人はわかると思うが、正真正銘のリゾートアイランドなのだ。
リゾートとしてのベースがあって、さらにその上に付加価値をつけたから、客がくるのだ。
大阪は?
残念ながら、日本の代表的な観光地とはいえない。
だから、そこにカジノがあるからといって、観光客が来るとは限らない。
そもそも、橋下元知事が提唱した大阪万博跡地へのパラマウント映画パークの誘致も、失敗したではないか。
すでに大阪にはUSJがある以上、よほどのものを作らない限り、すぐに飽きられて客足が遠のくのは、バブル期に雨後の筍のように乱立したテーマパークのその後の消滅をみれば、わかることだ。
※参考
セントーサ島テーマパーク
http://www.asia-station.com/amusement_sentosa.shtm
2)「都市の国際的認知度」が向上? →無理!
1)と同じことで、ただカジノがあるだけでは、国際的認知度など上がりはしない。
カジノが、政治的、経済的に社交の場となって、はじめて認知度があがるのだ。
欧米のカジノと同じイメージで、大阪のカジノを考えるのは、無理がある。
また、ラスベガスやマカオをイメージしているなら、先行投資のスケールが違いすぎる。
中途半端なカジノが大阪にできたとしても、マカオより大阪を選ぶ、とはとうてい思えない。
3)依存症対策=カジノの収益を優先的に依存症対策に充当?? →無意味!
これは、全くわけがわからない。
そもそも、依存症対策がいるような事業を、公的に進めるなど、言語道断だ。
どうせなら、アル中、薬中、ニコチン中毒など、すでにある依存症対策をするのが先だろう。
カジノの前に、まず、パチンコ依存症、競馬、競輪、競艇など、ギャンブル依存症に有効な対策をとっていただきたい。
4)治安対策=警察等関連機構との連携? →これは新たな天下り先?
当然、カジノとくれば、ギャング、暴力団、というイメージがついてくる。
しかし、治安対策とやら、これは警察の新たな天下り先にでもするつもりだろうか?
カジノの治安などより、先に、大阪市の治安対策に尽力していただきたいものだ。
カジノを作って、国際的なギャング闘争を大阪に呼び込んで、いったいどうするつもりだろうか?
以上のように、大阪カジノ構想には、絶対反対である。
歴史と伝統のある大阪の文化芸術への支援を打ち切って浮かせたなけなしのお金を、カジノに投入するなど、ありえない!といいたい。カジノ初心者である大阪は、海千山千の香港カジノ会社にだまされて、せっかくの資金を全部すってしまうのがオチだ。