映画『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』
【http://eiga.com/movie/34185/special】
映画『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』
この映画は、「青いパパイヤの香り」などで知られ、村上春樹の「ノルウェイの森」を映画化するトラン・アン・ユン監督の最新作なので、大いに期待して観に行った。木村拓哉、イ・ビョンホンというスターを起用した話題作でもある。
けれど、正直、おそろしく後味の悪い映画だった。
もし、キムタクファン、ビョンホンファンということで観に行くつもりなら、やめておいたほうがいい、と忠告したい。
どうしても観に行くなら、絶食を覚悟して、どうぞ。間違っても、食事にステーキを食べたあとに観てはいけません。
さて、内容について。
謎を放置する、のは、小説ならありだが、映画では、禁じ手ではあるまいか。欲求不満だけ残るのだ。小説は読み返すことが前提だが、映画も、何度も観てほしい、ということか?
脚本がうまくない、ということに尽きる。
テーマとしてのキリストのモチーフや、サイケ文化、ミュージカル「ジーザス・クライスト・スーパースター」の影響は、まあ、理解できる。
しかし、なぜ、キムタク演じる現代のイエスは、撃たれても助かるの?
神ならぬ、大富豪の父に助けられたのだろうか?人体実験で、死なない身体になったとか?
キムタクイエスと、娼婦がマグダラのマリア、というのはいい。でも、あの殺人鬼は何?そして、ビョンホンは、どうしてキムタクを磔にするの?
刑事は?探偵はなぜ?
確かに、映像はシャープだから、脚本さえうまくできたら、『ノルウェイ』も期待できるだろう。
願わくば、雪に閉ざされた北山杉の里の斬新な映像が見たい。あるいは、猥雑な新宿歌舞伎町の夜。
映画『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』
この映画は、「青いパパイヤの香り」などで知られ、村上春樹の「ノルウェイの森」を映画化するトラン・アン・ユン監督の最新作なので、大いに期待して観に行った。木村拓哉、イ・ビョンホンというスターを起用した話題作でもある。
けれど、正直、おそろしく後味の悪い映画だった。
もし、キムタクファン、ビョンホンファンということで観に行くつもりなら、やめておいたほうがいい、と忠告したい。
どうしても観に行くなら、絶食を覚悟して、どうぞ。間違っても、食事にステーキを食べたあとに観てはいけません。
さて、内容について。
謎を放置する、のは、小説ならありだが、映画では、禁じ手ではあるまいか。欲求不満だけ残るのだ。小説は読み返すことが前提だが、映画も、何度も観てほしい、ということか?
脚本がうまくない、ということに尽きる。
テーマとしてのキリストのモチーフや、サイケ文化、ミュージカル「ジーザス・クライスト・スーパースター」の影響は、まあ、理解できる。
しかし、なぜ、キムタク演じる現代のイエスは、撃たれても助かるの?
神ならぬ、大富豪の父に助けられたのだろうか?人体実験で、死なない身体になったとか?
キムタクイエスと、娼婦がマグダラのマリア、というのはいい。でも、あの殺人鬼は何?そして、ビョンホンは、どうしてキムタクを磔にするの?
刑事は?探偵はなぜ?
確かに、映像はシャープだから、脚本さえうまくできたら、『ノルウェイ』も期待できるだろう。
願わくば、雪に閉ざされた北山杉の里の斬新な映像が見たい。あるいは、猥雑な新宿歌舞伎町の夜。