〇2025年3月からの下落
今年の投資は米国株価が2月から下落がはじまり4月に入り大きな下落に見舞われました。
令和6年1月以降投資を開始した新NISA民のうち6月以降投資者は米国インデックスを主戦場としているほとんどが額面上の含み損を出すことになっているでしょう。
今回4月から米国外から米国への輸出に対して関税措置が例外なく行われるという発表がホワイトハウスからなされました。
その数字も一桁のものではなく、大方20%以上からの措置となりました。
〇米国株と新たに支持される投資先
投資市場では楽観視する気持ちも多少あったようですが、トランプ政府の意志が固いとなると連日の大きな下落になりました。
ここ2年の米国株の大きな上昇から「上げすぎ(値ごろ感がない)」という評価が支配し、新興国株、欧州株(特にドイツ株)、インド株、ビットコインをはじめとする仮想通貨、さらには「金」を志向する人々も増えています。
さらにベトナムやバングラディシュ、ポーランド株の投資まで上がっています。
実際に米国個別株から他の投資先に移動しています。インデックス投資はどうでしょうかね。
〇新NISA民の動き
新NISA解禁になり、2年目となり、投資を始めた方、以前から続けている方などいろいろな状況になっています。
変動の大きさに新NISAを始めても、やめる方が続出するという情報があります。
右肩上がり情報と年率7%で複利を伴った資産ということで、デフレ世界で生きてきた人間にとっては「夢の投資」と映ってきましたが、現実は異なったというのが、昨年8~9月の下落、さらに今年2月からの下落に接し、多くの新NISA民はそれぞれ思うところがあったでしょうね。
投資を始めてやめる人、続ける人ですが、ネットの書き込みなどを見ていると、インデックス投資をしている人のうち、上昇期のFANG+に投資された方々、短期に大きな益をたまたま得られたことで、「ファング最高の民」が結構湧いてきたのですが、ここ最近の大きな下落で大ぼら吹いていた方々が一斉に沈黙してしまっています。
大きな声を張り上げてきた方々の多くは初心者の方だったようで、「これ持ってりゃ10年後は『億り人(資産が1億円を超える投資家)』」みたいなことを平然とおっしゃっていました。
インデックス投資では「オールカントリー(オルカン)」、「S&P500」{NASDAQ100}に加えこれらにレバレッジをかけたものが出回っており、それぞれの方々が自分の考え方に応じて投資されています。
ちなみに私はNASDAQ100を中心に、S&P500をサテライト、FANG+と金をそれぞれ10%投資しています。
余剰資金での利用なので売却の意志はまるでありません。「長期・分散・低コスト」という範疇での投資だと思っています。
有り金は新NISA枠と特定枠にすべて入れ込んでNISA枠の上限程度の資金になっており、今後は特定枠から新NISA枠に移動し、5年後には(原資)1,800万円+αで投資継続を進めていきます。
含み損が出たりもしていますが、しょうがないと思っており、何もせず置いとけば老後資金にはなるなと思っている状況です。
〇新NISA民の中のオールカントリーインデックス投資者
途中で辞める民続出という情報が出ていた一方で、最近、結構インデックス投資をしている人が継続しているという情報が出てきています。
「暴落煽り」情報が悪意を持って出されている一方、いろいろな優良な書籍やYou Tubeなどで良心的に「Keep Buying」を唱える方々の言葉を受け、オールカントリー(オルカン)に投資を続けている投資家を中心にHOLD(解約せず餅づける)投資家が増えたということです。
このオルカン所有者の意識の高さが特筆されるのだと思います。
利益率は他のインデックスより低いと言われていますが、世界の経済は必ず人口が増加する限り長期的に経済は上昇するということをしっかり理解している方々なのだろうということかもしれません。他のインデックスと比較して変動は抑えられていることもあげられるでしょうけど、地道な投資家なのだろうと思います。
〇トランプの動き
トランプによる、他国への関税攻撃はやり方としてあまりに攻撃的で結局米国経済を脅かす行動にもなっています。
特に中国は屈服するどころか全面対決に挑んでいます。
米国が中国に対してハイテク半導体の輸出を禁止しようとしていることに対し、レアアースを輸出することを控える行動をとり始めました。
7月初旬までに米国は関税の方向性を決める期限としていますが、第1ラウンドはトランプの思ったとおりに進んでおらず、米国のハイテクを中心とした株の下落を起こす結果だけが市場を支配しています。
