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いやー見るの大変でしたといいたいところだが、10時10分開演の新宿は余裕で観ることができた。
思ったより人気がないのかなと思うぐらいで、空席だらけだった。

次の13時開始分はやはり並んでおり、テレビ報道のとおり。

映画の得点・・・58点


今某映画祭でブーイングの嵐と先週報道があったが、まず、観に行く人はキリスト教を理解しないとチンプンカンプンでしょうね。さらに役者の背景がきちんと描ききれてないものもあり、これまた理解がむずかしい。そんじゃちょっぴり解説するね。テレビ報道されているところまでしかやらないけど、見に行く人は、これ読むまないほうがいいかも・・

トム・ハンクス相変わらず彼の世界で、スーパーマンぶりを出していた。3時間弱にも及ぶ大作だったが、教会の悪辣な裏(もちろんフィクションということだが)を暴くようなものでゴシップ的内容はゴッドファーザー3となんら変わらない

日本人の好む横溝正史映画的だとトリックを探すことが楽しみなのだが、このあたりスーパーマンが簡単に読解してしまい、誰が味方で誰が敵、はたまた敵で、教会中で偉い人は誰?'みたいなところに重点が置かれていた(ブー)。

歴史解釈の付け方やつながりはもうほとんど喜劇に値するもので作者の教養はどこにあるのかと考えてしまう。展開中の種の蒔き方も大雑把で非常に短絡的で緻密さもなく(アメリカ人にはあれでいいかもしれないが日本人では納得しないだろう。まだ日本映画「トリック」の方がずっと優れているかも)、俳優たちの演技力と音楽だけで押し切ってしまったような感じだ。

結局原作を読めぬままに映画を観てしまったので、背景部分を落としたままなのかもしれないが、多分今年の「トホホ映画」のベスト5に入るのは確かだ。
最後の5分はルーブル美術館に行ったことがある人なら絶対に「そりゃーないでしょ」という言葉が出てくると思う。