パブリックアートのお話が出てきました。
「元町の基坂にある彫刻、
ここの彫刻には船の舵があって、カブトムシが一緒に彫られている」
??
旧イギリス領事館のそばにあって、
坂道を歩いているといつも見かけるパブリックアート(彫刻)に、
そういうお話があるのですか??
早速、今朝出かけて、直接見てきました。
ありました。
彫刻の正式名は「異国への夢」といいます。
そして、お話にありました船の舵をよーく見てみますと、、、
あー、なるほど!!
これは全く気づかなかったです。
しっかりとカブトムシがいます。
でも、なぜここにカブトムシなのでしょうか??
ここで調べてみると面白いことがわかりました。
この「異国への夢」の作品プレートには、
彫刻家・佐藤正和と記されています。
佐藤正和さんは、1973年、函館市生まれで、
現在は佐藤正和重孝に改名し、
甲虫を主に彫刻家として活躍しています。
佐藤正和重孝さんは、
小さいころ、五稜郭公園で虫捕りをしていたことがきっかけとなり、
昆虫に興味を持ったということです。
佐藤正和重孝さんの作品は、
函館では、この基坂・旧イギリス領事館近くにある「異国への夢」の彫刻の他に、
青柳町の函館公園にある市立函館博物館の「虫塚」のフタの彫刻も作っています。
「虫塚」とは、
博物館で標本展示などしていた虫を、
供養するために作られている所で、
以前は、五稜郭公園内の博物館別館にあったそうです。
そうです。
幼い頃に何気に接していた虫塚がきっかけとなり、
彫刻として新たに歴史に刻まれていく。
とても奥の深いお話です。
ここでより深いお話をすると、
異国への夢の彫刻の近くにある「旧イギリス領事館」と
虫塚のある「函館公園(市立函館博物館)」。
この2つが非常に結びつきがあるのです。
詳しいお話は、後日あらためて書きますね
