夢は続く | いただきます!はこだて

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北海道・函館市を中心に、周辺の町のことや
時には海を越えて青森地方の観光情報や地域の話題など紹介します。

昨日のまちづくり講座の中で、
パブリックアートのお話が出てきました。


「元町の基坂にある彫刻、
ここの彫刻には船の舵があって、カブトムシが一緒に彫られている」


??
旧イギリス領事館のそばにあって、
坂道を歩いているといつも見かけるパブリックアート(彫刻)に、
そういうお話があるのですか??

早速、今朝出かけて、直接見てきました。



はこだて観光コンシェルジュ-DSC00767.JPG


はこだて観光コンシェルジュ-DSC00768.JPG




ありました。
彫刻の正式名は「異国への夢」といいます。



はこだて観光コンシェルジュ-DSC00769.JPG




そして、お話にありました船の舵をよーく見てみますと、、、



はこだて観光コンシェルジュ-DSC00770.JPG




あー、なるほど!!
これは全く気づかなかったです。
しっかりとカブトムシがいます。
でも、なぜここにカブトムシなのでしょうか??


ここで調べてみると面白いことがわかりました。



はこだて観光コンシェルジュ-DSC00768.JPG




この「異国への夢」の作品プレートには、
彫刻家・佐藤正和と記されています。

佐藤正和さんは、1973年、函館市生まれで、
現在は佐藤正和重孝に改名し、
甲虫を主に彫刻家として活躍しています。

佐藤正和重孝さんは、
小さいころ、五稜郭公園で虫捕りをしていたことがきっかけとなり、
昆虫に興味を持ったということです。


佐藤正和重孝さんの作品は、
函館では、この基坂・旧イギリス領事館近くにある「異国への夢」の彫刻の他に、
青柳町の函館公園にある市立函館博物館の「虫塚」のフタの彫刻も作っています。

「虫塚」とは、
博物館で標本展示などしていた虫を、
供養するために作られている所で、
以前は、五稜郭公園内の博物館別館にあったそうです。

そうです。
幼い頃に何気に接していた虫塚がきっかけとなり、
彫刻として新たに歴史に刻まれていく。


とても奥の深いお話です。


ここでより深いお話をすると、
異国への夢の彫刻の近くにある「旧イギリス領事館」と
虫塚のある「函館公園(市立函館博物館)」。

この2つが非常に結びつきがあるのです。


詳しいお話は、後日あらためて書きますねニコニコ