日経ビジネスの特集記事(36)  禅と経営 一流が実践する仕事の法則(1) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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<このページでは、『日経ビジネス』の特集記事の
概要紹介と、管理人のコメントを掲載しています>



日経ビジネスの特集記事(36)

禅と経営 一流が実践する仕事の法則
2013.12.16

禅こそビジネスの流儀

日経ビジネスの今週のテーマは、「禅と経営」です。


「禅」と「経営」とは、一見すると相容れない概念のように、
思われますね。精神世界と数字の世界。


しかし、今、一流と言われる人たちが、禅に強い関心を
寄せているそうです。


鎌倉や室町時代、武士層の圧倒的な支持を

得て普及した禅は、時代を超えて権力者や

ビジネスパーソンの心を捉えてきた。 

  (P.28)


そもそも「禅」とは何か? 私も詳しくありません。
日経ビジネスの記事を見てみましょう。


インドに生まれた達磨大師が中国で興した

禅は、中世日本の武家社会で花開いた。

宮本武蔵、世阿弥、三遊亭圓朝、川上哲治らは、

善の力を活用し、偉業を成し遂げた。 

  (P.30)


もう少し、「禅」について、専門家に語ってもらいましょう!


花園大学学長で龍雲寺前住職の

細川景一師は、「禅の修行では従来の

価値観をいったん壊し、ゼロ(無)から

出発する。物事を考える際、1+1が0

であったり、2+3が7や10であったりと

自由な発想が生まれ、そこに無限に広がる

可能性が出てくる」とする一方で、

「坐禅中に眠気や惰気を振り払うため、

股に錐を刺したという話もある。禅は

自分との戦いであり、厳しい忍耐力と強い

意志力が養われる」と語る。 

  (P.30)


私には、とても修行に耐えられそうにありません。
ただ、精神を鍛えるという意味で、そうした考え方は
大切だな、と考えてはいます。実行はできません。


今、なぜビジネスパーソンが、「経営禅」「早朝禅」
「週末禅」などの坐禅会に参加するのでしょうか?


「日々の仕事に向き合うことが明日に

つながる」という理念が、変化のスピードが

速い現代社会を生きるビジネスパーソンの心

をつかんでいる。 

  (P.31)


無線操縦ヘリコプターでは世界のトップメーカーである
ヒロボーの松坂晃太郎社長のケースをご紹介しましょう。


松坂社長の禅的社員教育はすさまじい。

社内イベントとして年に2回、瀬戸内海

地方を寝ずに歩く「100kmウオーク」を

企画した。30時間かけ、一気に歩き切る。 

  (P.32)


果たして、この企画は成果を生んだのでしょうか?
驚くべき成果をもたらしました。


100kmウオークの参加者からは、次々と

斬新な商品企画が出てくるようになった。

「何よりも社員の目が輝き出した」
 
(松坂社長)。 

  (P.32)


私も似たような経験をしたことがあります。
さすがに、100kmウオークではありませんが。


遠い昔の話ですが、神奈川県横浜市内の中学校から、
東京都大田区内の中学校へ転校しました。


その中学校に「鎌倉六万歩」という全校行事が
ありました。


鎌倉から学校までの約40kmを寝ずに歩くのです。
今でも覚えていますが、完歩した後、眠気と疲労で
帰宅後、バタンキューと寝てしまいました。


この時の経験が今でも生きていて、速く長距離を
歩くことができます。自信になっているのです。


肉体だけでなく、精神を鍛えることができたのです。


会社は修業の場である

京セラを世界的な企業に育て、京絵破綻した
JAL(日本航空)を1年で黒字化させた、
現代の名経営者の一人と言われる人物がいます。


ご存知のように、稲盛和夫さんです。


稲盛さんの本
生き方―人間として一番大切なこと 稲盛 和夫
などに書かれていることですが、成功方程式を説いています。


人生・仕事の成果=能力 ✖ 熱意 ✖ 考え方


簡単に説明します。


3つの項目は掛け算であることに注意してください。
能力と熱意は0から100まであります。
ところが、考え方には‐100から+100まであります。


一人は、能力が70、熱意が60、考え方が利己的で、協力しない
ため-20とします。(A)
もう一人は、能力は50、熱意は80、考え方は協力的で、
労を厭わないため60とします。(B)


この二人では、どちらが上だと思いますか?
(A)は能力も熱意も高いですが、考え方が間違っているため、
掛け算で大きなマイナスとなってしまいます(-84,000)。


(B)は(A)より能力は劣りますが、熱意も考え方も上回って
います。掛けあわせた数値は240,000になります。


つまり、(B)のほうが優れていると判断されるということです。


稲盛和夫氏を慕う中小企業経営者の会・

盛和塾の会員は8000人を超え、“稲盛流”は

“稲盛教”とも揶揄される。 

  (P.34)


稲盛さんは多くの後進に自らの経営哲学を伝えるため、
“稲盛流”の要諦を集約した「経営十二カ条」
「リーダーの役割十カ条」「六つの精進」などを示して
いるそうです。


この3つのすべてに共通する唯一の項目は、

誰にも負けない努力をする

です。


また、このようなことを述べたこともあります。


今日の成果は過去の努力の結果であり、
未来はこれからの努力で決まる。




次回は、「ジョブズの禅的名言」他についてお伝えします。



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