中国のトラックの過積載 | 長谷川隆のブログ 

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 Hase Aerodynamics Labo

・飛行機はなぜ飛べる?100年以上続いた説を実験しながら検証する!
・観光旅行ではとても知ることができない中国での体験を紹介。
・70数年生きてきた中での珍しい体験や死に損なった体験など。

 お断りしておきますが、私のブログ中の中国を撮した写真や動画は今から3〜10年前に私が撮ったものです。

 つまり、現在は少し違うかもしれないと言うことですのでご容赦を。

 

 中国に渡って異文化の違いに驚くことは茶飯事であったのですが、見慣れるとそうも感じなくなるものです。

 当時の写真を眺めて、あーそうだったと当時驚いたこと、珍しかったことを思い出して書いてみます。

 

 その一つに、「トラックの過積載」がありました。

 目一杯、積めるだけ積む、という感じ。荷台は当然広く改造されています。青いカバーの向こうに運転席があります。

 カーブを曲がる時の「尻振り」を考えると日本の道路は到底走れない。

 

 このキャリアカー、上段が2列に!!

 つまり1台のキャリアカーに、中型乗用車が18台も!!

 高速道路のサービスエリアにて。

 

 そ、そんな無茶な!と感じてしまうが、広大な中国の広さを考えれば納得せざるを得ないです。

 例えば、我々の試験車を寒冷地試験のために黒竜江省の黒河へ運ぶのに、直線で2500km、道路に沿ったら約2,700kmも運ばなくてはならなかったのです。

 北海道、稚内から鹿児島まで行って折り返し、さらに仙台あたりまで、運ぶ感じなのです。どうせ運ぶなら、1台でも多く運びたいという気持ちは半端ではないはずですね。

 乗用車で移動した時は、丸5日間を要しました。  

 

 過積載はトラックに限ったことではありません。

 小さなワンボックスカーに作業員(おそらく日雇い労働者)がぎゅうぎゅう詰めにされていたり、バイクタクシーに3人の客、つまり4人乗りは珍しくもなく、発泡スチロールを運んでいる自転車などは人が隠れてしまうほどでした。

 安全性を2番目にして、徹底的な効率化を追求した、と言われればその通りです。(笑)

 

 必ずしも評判の良くない公安(警察)が、こういうのを取り締まらないのは、なんか変な表現ですが、微笑ましくさえ感じたものです。