薮下哲司の宝塚歌劇支局プラス

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映画・演劇評論家の薮下哲司(元スポーツニッポン特別委員)が宝塚歌劇はもとより映画、演劇など幅広い分野のエンターテイメント情報をお伝えしていきます。

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朝夏まなと、一路真輝が母娘役で共演!「オン・ユア・フィート」大阪で千秋楽

 

 元宙組トップ朝夏まなとと一路真輝が母娘役で共演、昨年暮れの東京公演を好評裏に終え、1月17日から始まった、ミュージカル「オン・ユア・フィート」大阪公演が、20日、シアタードラマシティで千秋楽を迎えた。

 

 「オン・ユア・フィート」は「コンガ」などのヒットで日本でも知られるキューバ出身の歌手グロリア・エステファンの波乱万丈の半生を描いたミュージカル。彼女の人生自体は決して明るいだけのものではないが、 音楽はテンポの速いリズミカルなラテンロックの世界なので、会場はノリノリ、連日ペンライトが揺れる熱気あふれるステージが展開された。

 

 「マイ・フェア・レディ」のイライザに次いで退団後二作目となった元宙組トップの朝夏は、黒のレザーのパンツルックで、髪を振り乱して歌い踊る姿は、元男役らしい大きな動きでなんともかっこよく、こう言ってはファンに叱られるかもしれないが男役時代よりずっと魅力的だ。このあとも「天使にラブソングを」など次々に仕事が決まるのもうなずける快調なスタートダッシュだ。

 

 一方、グロリアの歌手としての成功を決して良くは思わない母親役を演じた一路は、黒塗りでいきなりエプロン姿で登場、ずっとこのままだとどうしようと思ったが、回想シーンで鮮やかに変身、圧倒的な歌唱シーンで魅了。退団したての朝夏を盛りたてながら、自らの見せ場もきっちりと見せた。いまの一路しかできない素敵な役どころを熱演。舞台に厚みを持たせた。

 

 祖母役の久野綾希子の弾けた存在も大きかった。グロリアのパートナー、エミリオは渡辺大輔だったが、歌は迫力があったがセリフがやや硬い印象だった。

 

2日目の18日には劇場近くの新阪急ホテルで「一路真輝トークサロン」が開催され、一路とは雪組時代に寮が同室で仲が良かった元娘役トップ、神奈美帆と懐かしいトークを繰り広げた。「ベルサイユのばら」のアンドレ・メドレーで登場した一路は、神奈の絶妙の誘導で、下級生時代の懐かしい曲をアカペラで次々に披露、最後は、在団当時二人が同じ役で共演した「風と共に去りぬ」のスカーレット1、2の掛け合いを一路がスマホのピアノアプリの演奏で披露するという稀有なデュエットもあって、ファンは大喜びだった。

 

トークサロンの後には、なんと私がアフタートークを開催。本人のトークの後にトークなど聞いたことがないので、最初はお断りしたのだが、成り行きで決行することに。一路がいかに宝塚で偉大で特別なスターだったかということを音楽学校時代のエピソードなどをまじえて紹介、退団後の1998年、私も同行したニューヨークのカーネギーホールでのコンサートでの観客の反応のすばらしさなど、知られざる逸話もお話しして、今後の活躍にさらに期待するという締めくくった。ファンのみなさんにはおおいに喜んでいただけたようでホッとした次第。

 

この新阪急ホテルのトークサロン、大変好評だったので、今後も何人かのタカラジェンヌOGが出演して引き続き開催される模様。決定次第またお知らせしたい。私のアフタートークはもうないと思うのでご安心を。

 

©宝塚歌劇支局プラス1月19日 薮下哲司記

 

 

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