宝塚発達心理ラボ主催イベントいつもたくさんの方に見て頂き、ありがとうございます
宝塚発達心理ラボのラボ子です。
もうすぐ
公認心理師という資格ができます。
そしてそれは国家資格です。
臨床心理士は
民間資格です。
ちなみに
産業カウンセラーは国家資格です。
１，２日の講習でとれる
〇〇カウンセラーみたいなのは
民間資格です。
昔、私もある講座に
２日間行って
某〇〇カウンセラー２級をもらいました。
講座自体は
すごくおもしろかったですよ。
･･･で、その
公認心理師なんですが
その受験資格をクリアするために
今、現任者講習というのがあって
結構みんな行っています。
８万くらいかかります。
大学や大学院での
科目の履修を満たしていない方も
それを受ければ
試験は受験はできる・・ということですが、
そんな適当でいいのかなぁ
という思いもあります。
自分がカウンセラーだと言ってしまえば
明日からでも
もうだれでも
カウンセラーなんですから、
心理の世界はよくわかりません。
頭が混乱してきたので
「臨床心理学」とはなにかを
もう一度見直してみました。
米国心理学会（ＡＰＡ）では、
臨床心理学を、
「科学理論、実践を統合して、
人間行動の適応調整や人格的成長を促進し、
さらには,不適応、障害、苦悩の成り立ちを研究し、
問題を予測し、そして問題を軽減、
解消することを目指す学問である。」
と包括的に定義しています。
つまり、臨床心理学の特徴として、
人間行動がどのように維持発展されるかについての
科学的探求に関わること、
および人間の苦悩を生み出す状況を改善し、
問題を解決していく専門的援助実践に関わることがあると言えます。
つまり「科学者ー実践家モデル」(scientist-practitioner model）といえるでしょう。
日本の場合は「臨床心理学」「カウンセリング」「心理療法」といった概念が曖昧です。
心理療法を理想モデルにしながら、
実際はカウンセリングを実質モデルとして大多数を構成し、臨床心理学はほとんど機能していない
というのが
日本の臨床心理学の実態ではないでしょうか？
手短に言えば、日本の場合の臨床心理学は、
学問としての歴史が浅く、
まだまだ発展途上にあるといえます。
が、広く心理的問題の解決や改善援助をする学問であるというところは、共通理解して良いと思います。
つまり、クライエントが自己の病を受け入れ、病を抱えつつ自己の人生を生きられるように心理的に援助するのが臨床心理学なのです。
では、こころの問題を相談するのに、
なぜ臨床心理士が重宝がられるのでしょうか？
近所の年配のおばさんや、
ご隠居さんのほうが、人生経験も豊富で、
有益なのではないでしょうか？
その答えは
「カウンセリングは人生相談ではない」
というところにあります。
カウンセリングの最終的なゴールは、
カウンセラーから良いアドバイスをもらうことではなく、
クライエントが自分自身で、気付くこと、
自分の道を作っていくことにあります。
ですから、カウンセラーは
人格理論・発達理論がきちんと頭に入り、
こころの病理の理論もきちんと頭に入り、
なおかつ、心理療法や、心理アセスメントも
しっかり勉強して、
そのクライエントに、一番合ったかたちの援助をしていくことができる人でなければなりません。
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