ANAのシステム障害、原因は「認証機能の有効期限切れ」

たまたま、この時飛行機に乗る予定があって、私が乗った飛行機はちゃんと飛んだのですけど、欠航したりしたら、嫌だなあとおもったりしていて、原因が発表されてた。役員を減俸したところで、再発防止策になるわきゃねーな、と。

この種のケアレスミス?は前の会社でも、たまにあって、たとえばドメイン名の有効期限が切れてたとか、SSLの認証鍵が有効期限きれてたりとか。大慌てで直して謝罪してみたいな感じで大変なんだけど、なかなかこういうのはなくならないね。

端末を扱う社員のITリテラシーが高いわけもなく、トラブルがなんで起こっているのかの原因の切り分けにすら時間がかなりかかったんだと思う。でも将来的にこういうトラブルがなくなるわけもなく、そういう時に備えて、手動でなんとかなるバックアップシステムを備えておくしかないんだろう。

昔はカウンターで一つ一つ座席の図面にシールが張ってあって、それをチケットに貼ったりしてたけど、そういうの、バックアップシステムとして訓練しとくとか、まあ複雑にシステムが絡まりすぎてむりかな?

ANAの株主優待券を窓口で提示すると、たまに新人の子なんかがついて、30分前にカウンターに着いたにもかかわらず、座席が空席待ちの人たちに取られて、一便乗り遅れたことがあった。15分前から空席待ちの人たちに座席が開放されるんだけど、そのとき、空席待ちカウンターに一本電話を入れれば良かったんだろうけど、そういうのが、できないんだよね。窓口の子は。システムの画面ですべてやらなきゃ!って思ってる。

システム組んでいる側からすれば、100%を目指してはいるけど、100%はありえない。99%を99.9%にするには、90%を99%にするよりも、何倍、何十倍ものコストがかかる。100%は無理だ。

100%は無理だということを前提にして、オペレーションを行わなければならないのだ。

私なんかは当たり前だと思っているこの100%は無理だということを教育すべきなんだろうね。システムは壊れるものだ。壊れたときにどう対処すべきなのか。それを末端の社員まで教えること。それが大事。


で、まあ予約システムの不具合なんかは、まあ人が死ぬわけでもないので、たいした話ではないんだけど、じゃあ航空機のシステムが壊れたら?とか不安に思っている人がいるみたいなのですが、壊れても大丈夫なように二重、三重のバックアップがされている。でも100%安全ってことはないですよ。ただ、バックアップのレベルはものすごく高い。

航空機ではないけど、有人打ち上げロケットなんかもそう。日本のH-IIAロケットと、ロシアのソユーズロケットを見比べてみると、大きな違いが先端にある。ソユーズロケットには、細長いタワー上の脱出用ロケットが一番上の有人カプセルの上についているのだ。

打ち上げ失敗で爆発しそうになったら、乗組員を超高速で遠いところに打ち上げるのだ。つまり失敗すること前提でシステムが作られている。

ちなみに、アメリカのスペースシャトルはこれがありません。致命的な欠陥で、そのせいで10数人が命を失いました。これほど大量の人員を死に追いやったロケットはスペースシャトルだけです。だから、やめようって話になったわけだけど。

飛行機が不安なら、新幹線で、とか考えている人もいるようだけど、私にしてみれば不安レベルは新幹線も変わりません。昔ある人に、新幹線で衝突事故が起こったら空前の大惨事になるよね。って話をされて、あーそうだな、と思ってそれからちょっと怖くなることがある。

ただ、JR新幹線チームの安全管理技術は高いのだろうな、と思いつつも在来線では大惨事が起こったりもしているから、どうかはわからん。

予約システムの堅牢性は高そう。なんたってマルスっていう、みどりの窓口の特急券予約管理システム以来の伝統があるからね。ANAのエイブル(だったっけ?)よりはよさそうだ。


あと、補足。

ホリエモンの予測 「リーマン破たんで、M&A活発化」

で、リーマンの果たした役割や、舞台裏について踏み込んだ言及はなかった、って書いてあるけど、舞台裏なんかないよ。踏み込むようなこともない。みんな邪知しすぎ。


あー、書きたいこと書いたら長くなってしまった。
最近、難しい話ばっかりですいません。特に携帯でみてるひと。