過剰流動性と不況 | 堀江貴文オフィシャルブログ「六本木で働いていた元社長のアメブロ」

過剰流動性と不況

不況をいかに脱出できるのか、多くの人が望んでいることだと思う。だけど、みんな正反対の行動をしている。それを指摘すると、たまに逆切れされる。

不況になると給料が減らされる、いつリストラされるかもしれない。だから、お金は貯蓄や保険に回してしまう。不況でないときならそれもよいが、不況時にそれをやるとどうなるか?銀行や保険会社にはお金が溢れる。政府は不況を脱出させようと必死だから、政策金利を下げて市場に流動性(マネー)を過剰に供給する。すると市中金利も下がるから、貯蓄には金利が付かない。

皆が貯蓄して消費しないから、企業の業績は低迷する。だから、企業にもお金が貸せない。だから金融機関は国債を買うか、ヘッジファンドなどを通してマネーゲームに奔走するのだ。いわゆる行き場を失ったお金だ。しかしこの運用先も当局によってどんどん規制されていく。たとえば消費者金融などは良い貸し先だったのだが、最高裁判例により業界は崩壊状態だ。

だから、一般の人たちが想像も付かない、もちろん当局の規制も及ばないような複雑な金融スキームを作り出す。サブプライムローンもその一種だ。MSCBなんかもそれだ。
つい最近までの原油先物市場に代表される国際的な先物市場もその一例である。実体取引に比べて相当大きな投機マネーが流れ込んでいる。それが実体経済に波及して物価を押し上げ、さらに消費を手控えさせ、悪循環に陥る。

当局は、この投機マネーこそが諸悪の根源だと思っているらしく、穴をふさぐのに必死だがこれはもぐらたたきに等しく、永遠に続くイタチゴッコである。もぐらたたきをしても景気は良くならない。むしろ適当にもぐらを遊ばせていたほうが、市中の景気はそこそこ良くなるし、なによりもぐらが浪費をしてくれて消費を刺激してくれる。

んだが、当局の人は真面目一徹なのでそんなもぐらを許してくれない。いつまでも永遠に叩き続ける。ま、これは仕方の無いこと。じゃあ、どうすれば景気は良くなっていくのか?

人々の生活水準を豊かにしているのは、技術革新だと私は思う。以前に働かなくてもいいんじゃないか?というエントリを書いたとおり、多くの人は働かなくても豊かに生きていけるようになっている。それをこねくり回して、無駄を作っているから働かなければいけなくなっているだけで、シンプルな仕組みにすれば、多くの人は遊んで暮らしていけるはずだ。

大事なのは技術革新とそれが目指すフロンティアの夢を語ることだと思うのだ。
夢には人々は惜しみなくお金を投下するだろう。消費は活発化するはずだ。

どうだろうか?例えば東京と名古屋の間にリニアモーターカーが走ったら?一度は乗ってみたいと思わないか?木星の大赤班を見られる宇宙ツアーに100万円で参加できるとしたら?お金をためて一度はいってみたいと思わないか?

そういった技術革新を馬鹿にするんじゃなくてさ、応援することが大事だと思うんだよな。

不況だ不況だって、金をケチって、格差だ格差だといっててもみんな貧乏になるだけさ。