ちょうどよかったので株式100分割について語ろう | 堀江貴文オフィシャルブログ「六本木で働いていた元社長のアメブロ」
2009-03-23 11:36:21

ちょうどよかったので株式100分割について語ろう

テーマ:政治・経済
私が経営していたライブドアという会社が株式市場で一躍脚光を浴びたのが、株式の100分割をやったときであろう。その時から毀誉褒貶が激しくなったとも言えるだろう。当時、表立って非難していたのが、早稲田大学の上村達男教授と、松井証券の松井道夫社長だったと思う。例によって、私はあまり批判に対する反論をしなかったように思う。わからないやつには言わせておけ、的な対応が大人の対応だと思ったからだ。

でもそれは間違いだった。しっかり意図を説明しないと、悪いと思い込んでいる人はずっと非難をし続け、いつの間にか悪者にされていることが多いからだ。その後100分割とはまったく関係なしにライブドア事件が起き、さらに100分割も含めて悪者にされてしまった。ま、事件については裁判中なので、もっと詳しく別の機会に話すとして、100分割がきわめて真っ当なやり方であることを説明したいと思う。

当時株式市場は、分割は素人の私には理解しがたい方法で運用されていた。分割権利落ち日に一旦流通株数が少なくなり、2ヶ月後(だったかな?)に新株が到着するという。だから一時的に極端に流通株数が少なくなり、株価のボラタリティが大きくなる。ただ、それは一時的なものであり、新株がくれば株価は元の水準に戻ってくる。100分割をしたから、株式交換での買収に有利かといえば、そんなことはない。株式交換での株価算定は過去3ヶ月の加重平均を取るなどの手法を使うので、分割権利落ち日以降のボラタリティが大きい時期の株価はそもそも考慮されない。もし、100分割で株式交換を有利にできるといっている人が、いるとすればそれは大きな誤りであり、それを聞く人の知識のなさに付け込んで、ライブドアや私を揶揄しているだけである。

結局、この非合理的運用は私たちが100分割をしたせいで、合理的運用に変わった。こういうことをしないと非合理的なやり方を変えないのは保守的な組織の駄目なところである。おかしいと言ったところで、なにも改善されないのである。2ヶ月も新株が到着しないなんてそんな馬鹿なことがIT先進国の日本でたった数年前まで行われていたことが恥ずかしいよ。私は。

ところで、100分割を非難する人は、この株価のボラタリティが高くなることばかりを切り取って批判を続けている。実は100分割の素晴らしさは別のところにあるのだ。

ネット証券会社が登場して株式の売買手数料は大きく下がった。定額制で一回毎の取引にはいちいち課金しないところすら出てきた。これがインターネットの素晴らしいところで、以前は営業マンのコストや事務コストに莫大なお金が無駄に消費されていたところを変えたのだ。ここは北尾氏や松井氏の大きな功績だと評価している。

だから、私はこの素晴らしいネット証券の仕組みを最大限に活用してすべての人が株式取引に参加できる仕掛けを作ろうと思ったのだ。それはなにか。株式の取得単価を大きく下げることである。私は自社の株式を上場させて、株式市場のことを勉強した。そこで知ったのは驚くべき事実であった。多くの企業の株は数十万から100万円を超えるような額でないと取得できないのだ。つまり、庶民には株式はやってはいけないものだったのだ。いや、庶民を馬鹿にするなよ、50万や100万だったら買えるよ!って言われるかもしれない。でも買えても1株や2株だろう。100万で買った株が一日で80万になったらショックだろう。そして塩漬けになり、10万とか20万になって泣く泣く売ることになるかもしれない。

それが一株500円だったらどうか。10株で5000円である。10%下がっても、4500円だ。損切りや一部の損切りなどもできるかもしれない。また、10株ずつ10銘柄もっても5万円だ。ポートフォリオを作れる。一つの銘柄で大損をしても他の銘柄でカバーできる可能性が高まる。しかもネット証券会社のおかげで手数料は安い。だから、この単位でも十分利益を上げることが可能なのだ。

さらに単価を下げることにより市場での流動性が高まる。だから、参加者も増える。ライブドア株が当時人気になったのは、こうしたことを他社に先駆けてやったからだ。一日に1株も出来高がない会社は特にJASDAQなんかにはゴロゴロしていた。そんな株が上場株式と呼べるのか?

株式市場は一部の金持ちのものではない。みんなの公共財なのだ。もっと多くの会社が100分割なり、数十分割をして投資単位を大きく下げて沢山の参加者を募る。そして多くの株主から応援してもらうという健全な株式市場の姿を作りたかった。だからこそ、ライブドアが上場廃止になったことは私はすごく残念だ。私は著書でも粉飾決算はやっていないと主張しているが、仮にもし粉飾が有罪だとしても市場から退場させるべきではなかったと思う。マスコミが喧伝するように実体のない会社でもないし(その証左に今でも元気に頑張っているようだ)、西武鉄道のように株主数を偽っているわけでもない。上場企業としての体は十分に備わっていたはずだ。

無論、私がこの時期にこのようなことを言うことに関して違和感とか不快感を持つ人たちがいるのは理解している。ただ、言われっぱなしになっていることに関しては反論をさせていただきたい。こういった一つ一つのことが裁判に非常に影響しているといわざるを得ないからだ。

さて長くなってしまった。いくつか取材を受けたので、その紹介をしときます。

堀江貴文 エンジニアは誇り高くあれ - リクナビNEXT Tech総研

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写真は金目鯛の茶漬けです。普通の鯛茶漬けに比べて、脂が乗っていてでも上品で美味↓

六本木で働いていた元社長のアメブロ

昨日みたDVD。ラストが衝撃的だった。脳梗塞で体の自由を失った作者は唯一外部とのインターフェイスである瞬きだけで一冊の自叙伝を書き上げる。その映像化だ。壮絶なのに、それを感じさせない。作者一流のかっこのつけかたである↓

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追記:100分割の時には、インベスタマーという言葉で説明していましたが、配当などもライブドアグループで設立予定のネット銀行を活用してもらい、手数料ゼロでの振り込みを目指していました。口座も開設してもらえるし一石二鳥であると。株券電子化も予定されていて、証券口座での受け取りも可能になる予定でしたので、ライブドア証券でも配当受取できれば手数料かからないですし。もちろん、今までどおりの方法で受け取りたいという人もいたと思われ、そういう方々には郵送を余儀なくされますが、株主総会の通知などもどうせ送らねばなりませんし、実際のところその送付料も同封されたビジネス誌などの広告パンフレットでかなりの部分をまかなっていたので、配当は十分可能であると思っていました。

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