(1260) 「Dr.コトー」と「ドクターX」 | Miyabiomi天狗の風

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傘寿を過ぎ、今、これからの日本を支えて行く子どもたちが、正しく育っていくために。先ず、大人がしっかりしなければ!と、言いたいことを、易しい言葉で叫びます。

   7月 2日(火) 文月 夏至 半夏生

 

 「半夏」とは サトイモ科の薬草「烏柄杓・カラスビシャク」のこと。

この頃に降る雨は 大雨が多いとされていますが、確かに あちこちで大雨災害が出ています。

 我が家では でっかい芙蓉と 真っ白な カサブランカが 大きく咲いて、雨の中 輝きを増していて、道行人たちが 立ち止まって 覗いて行く・・・・

 

   「Dr.コトー」と 「ドクターX」

 

 この二本の お医者さんの TVドラマ。

嘗て 最高の視聴率をあげた、人気番組なんですが、今、ケーブルテレビなどで 再放映されていて、私も 時間が許す時は 結構みて 楽しんでいるんです。

 

  「Dr. コト-」は

 

 沖縄の離島に 派遣され 島民たちの病に 全身で 取り組み 信頼の中で よろこびを得ていく、感動の 「人間ドラマ」なんですね。

 

 前回のブログ、人間が関わらないで 全てが合理的に進行する 現代とは 正反対なんです。

 

 外科医五島健助は 訳あって、離島医になるんですが、当初は その医師としての実力 が認められず、単に島に流れて来た腰掛け医で 直ぐ逃げ出していくと 信頼されないんですが、

 

漁師 剛利の子ども剛洋が盲腸で 本土の医者に行く途中 悪化して 船の上で 健助が手術して治し、徐々に 信頼を受けて行く・・・

 

 この剛洋が 「コトー先生みたいになりたい」と、医師を希望し、東京の中学に入る、

 

 あきじいも、市役の課長さんも、脳卒中で倒れる その夫人昌代も、施設の整っている 本土の病院に行くことを拒み、Dr.コトー(五島健助)に 治療して欲しいと、島を離れようとしないんです。

 

 看護師 彩佳 の助けも借りて、最小の施設の中で 患者を治したいという強い心情と技量で、一人ひとりに体当たりで触れ合い、信頼に包まれた深い絆の中で 島民とも人間関係を構築していく 見ていて 何度も涙する 実に温かい 人間ドラマなんですよ。

 

  「ドクター X」は

 

 もう一つの 「ドクター X」は まあ 奇想天外な 安心してみていられる 実に 痛快な ドラマなんです。 

  現実には 出来得ない難し手術を 次々に やり遂げていく フリーランス外科医大門未知子。

  群れを嫌い 権威を嫌い 専門医のライセンスと 叩きあげられた スキルを武器に・・・・

  決め台詞・セリフは「私 失敗しないので・・・・・」これが 格好いいんですが・・・

 

  これだけ聞くと、何か 高慢チックな 自信過剰で、安っぽく 受け取られるんですが 左にあらず、手術をするからには、それなりの「覚悟」を表す言葉だと いうんです。

 

「何でもかんでも」 訳もなく「失敗しないので・・・」ではなく、何度も 何度も、しっかりと データを 映像を確認し、PCで調べ、開腹により起こり得る 予想しなかった様々な事態も予想して、多くの術式を検討した上での「失敗しないので・・・・」なんですよ。

 

  別の名医が 手術に臨み 開腹したところ 予想だにししなかった 癒着、転移などあって、「インオペ・閉腹」が迫られる時、オペ室のドアが開いて ドクターXが 颯爽と登場する・・・「待ってました・・・拍手・・・」という感じ・・・ホントに格好いいんですよ。

 

 そして、しっかり 患部を確認、術式変更で サッサと 完了してしまう。 鮮やかなんです。

 

 だから、凄いんです。その経歴には 多くの謎はあるんですが 叩きあげられたスキル・・・様々な悲壮な経験 体験が その裏にはあるんですね。

 

 だから 凄いんです。格好いいんです。

 

   メロンと 高額の請求書を持って現れる 名医紹介所の榊原晶氏も 謎だらけの人物ですが・・・・・楽しいです。

 

 まるで「漫画」のような お話だから 気軽に 楽しく 安心して見られる 楽しさがあるんですね。

 

     二つのドラマの 共通点は

 

 ところで この二つのTVドラマ 共通点があるんですね。

 

  現実の 医療の 世界は やはり 機器が進歩して A I 等も 活躍して 人間性より 合理的な 能率的な金銭も絡めた 患者の顔を見るより 別の所を見ている 医療現場の感じがするでしょう。

 

 ドクターX・大門未知子 の セリフにも何度も出て来ます。まず見るのは 目の前の患者なんです。患者の顔なんです。

「患者」ということは データ、映像にも出て来ない「患者の心の内」「人間そのもの」を診る・・・・ということなんですね。

 

 Dr.コトーも 先ず 「目の前の患者」 を診て 患者と お話をしながら その上で データー・映像を しっかり確認するんですね。 

 

  単に「医療現場」に関わらず、今、考えなければいけない「大きな課題」が そこには 在るんですよね。