学級通信 №5 (2003,4,14日号)    2024,3,7ブログ

≪はじめに≫

 きょうのブログも、名前のない通信の1枚です。昨日に続き簡単な文章を記した後、子どもたちの描いたペンペン草の絵を縮小コピーして全員載せました。結局通信は3枚になりました。本物の画用紙に描いた絵は、廊下に貼り出してあげたと思います。

 桜の花びらを唇にあてて強く息をふきつけると高い音が飛び出してくる。ペンペン草の方は、子ども時代、学校の行き帰りや村で近所の子ども達とあそんでいるとき、その実を茎からぶら下げてシャラシャラと振って音を出して楽しんだ。

 そうだ、スギナあそびもしたね。スギナの茎を適当なところで抜いてまた元通りにくっつけて「どこでつないだ?」ってあてっこした。懐かしい話だ。スギナは今日のブログには出てこないけれど、今も学校の校庭の花壇には雑草のひとつとして生えているんじゃないかな。4月の初め、ちょっと教室を飛び出して、桜の花びらやペンペン草とかスギナを使って遊んだら楽しいよと思うよ。

 以下は、通信に掲載した文章です。

 

♪桜の花びらで「ピュー!」 ペンペン草で「シャリシャリ♫」

「桜の花びらをひろってきてごらん」

 と、校庭に出てペンペン草を取りに行く時に話してありました。

 校門から出て、ぼくは鳥たちの落とした桜の花びらを拾うと、両手に包むようにして教室に持ち帰りました。

「いいかい、これで音が出るんだよ」

 桜の花びらを一枚手に取ってくちびるに当てると、強く息をはきだしました。

「ピーッ!」

 と、音が鳴りました。

「教えて! 教えて!」

 と、みんな。

 もう教室のあちこちから、

「ピューッ、ピーッ、ビューッ、ピュルルル―」

 と、花びらのふるえる音が鳴り始めました。

 春の音だなあと思いました。

                  ※

 ペンペン草のスケッチ、描き終わった子には、ペンペン草の音の出し方を教えてあげました。

 ジャラジャラ、シャンシャン、ジュクジュク♪

 ジャッジャッ、シャリシャリ…♪

 不思議な小さな音でした。

 そう言えば龍輝君が緑の種のところを自分の絵に塗りつけて教えてくれました。

「先生、ほら、本物の色だよ」

「ウーン、本当だなあ。草木から色を付ける人も本当にいるんだよ」

 そんな話をしました。