1-(5) イベント作りの原点
1.私のボランティアの原点(5) イベント作りの原点 そのOWOPのグループで、国際交流や地球環境の保護を訴え、多くの人と意識を共有するイベントを作ることになった。東京ディズニーランドの近くの東京ベイNKホールで行うことになり、そこにアメリカの歌手ジョン・デンバーを招待し、6千人規模の人たちが参加するものだった。1989年のことだった。 私にとっては生まれて始めての大きなボランティア活動だった。私は自分の担当部署でリーダーシップをとり、他の部署の人たちと協力して動いた。なにしろみんな初めての大規模イベントなので、決まっていないこと、予想していない事態がどんどん出てくる。それぞれ臨機応変に対応していった。 自分でも驚いたが、いよいよとなると何とかしちゃえる自分がいた。むしろ、その方が楽しい。決められたことをするよりは、決まっていないことをなんとかこなすほうが、わくわくしてくる。生きているのを実感する。自分の全身全霊全能力を使って事にあたるのは面白い。病みつきになる。この快感も、私がボランティアをする理由の一つだ。 このイベントは東京ベイNKホールで三回行ったが、私が担当した部署はそれぞれ異なり、それぞれ予想していなかったことが起こり、それぞれ学んだことがあった。このときに一緒にイベントを創った仲間やこの機会を提供してくれた人々にこの場を借りて感謝とお礼を申し上げたい。