先日、とぶモノ展で様々な動物の骨を観てきました。
(とぶモノ展についての記事→こちら)
地味だけど大切な鎖骨について様々な動物と比較しながらお話しします![]()
鎖骨を知ると「肩凝りが改善される」「球速が上がる」「体幹が強いと言われる」など良い事だらけです![]()
皆様、鎖骨をご存知ですか?
青くなっている部分がヒトの鎖骨です。手で触れます![]()
紫で囲ってあるのがウサギの鎖骨です。なんだか、ヒトの鎖骨より短いし小さい![]()
他の動物と比較すると動物ごとに鎖骨の形状が違うと気づかされます。
哺乳類で鎖骨が退化した動物と退化していない動物に分けられます。
○退化傾向にある動物・・・ウマ、ウサギ、ネコ、チーター、クジラなど
○退化していない動物・・・ヒト、サルなどの霊長類、モグラやハリネズミのような食虫類、コウモリ
退化傾向にあるモノは皆、四足歩行が移動手段ですよね![]()
四足歩行は鎖骨があると不便な点があります。
鎖骨をなくすことで、前脚(手)で受け止めた力を弾力性のある組織で緩衝する事が出来ます!!
そのため、鎖骨は退化傾向です。
ヒトやサルは頭上に腕を挙げて、木にぶら下がることが出来ます。
試しに逆側の手で鎖骨を触りながら手を前から挙げてみてください。
鎖骨が回転するのが分かりますよね![]()
首を鎖骨の方にすくめると手は挙げづらくなります。これは鎖骨の動くスペースが狭くなるのが原因です。
また、鎖骨は手での作業を実施しやすくしてくれます。
(手のパフォーマンスについて知りたい方は以前の記事を参考にして下さい→記事)
ヒトの鎖骨は上腕骨❶肩甲骨❶に繋がり、片方は胸骨❷に繋がっています。
胸骨は肋骨を介して、背骨へ繋がっています。
つまり鎖骨は中枢(背骨)と繋がり安定化することで、抹消(手)での作業を実施しやすくしてくれています![]()
鎖骨の意義がわかってきましたね!!!
・ボールを投げるのが下手だ、、、
・肩凝りが改善しない、、、
上記のことで悩んでいる方は、肩や肘から腕のボディイメージが始まっています。
鎖骨の意義を考えると腕は、肘や肩より中枢の部分から繋がっています。
もっと中枢の部分から腕を動かすボディイメージに変容することで、動作の変化が起こるのではないでしょうか?
ボディイメージを変えることで、
「肩凝りの根本解決」「スポーツパフォーマンスを向上」させることが可能になります。
パソコン作業やスマフォなど現代では指(抹消)に集中した動作が多くなっています。
トレーニングをするときは、力を込めて握るような抹消中心の反復運動だけではなく、普段のボディイメージを変えるような運動もすべきではないでしょうか??
勿論、私のトレーニングではボディイメージや運動の認識を変容を目的としたプログラムも組み込んでます![]()
因みに鳥の鎖骨はこちらです↓↓
鳥の鎖骨は左右が癒合してます!!!
これにも理由があります!
是非考えてみて下さい![]()
たかね
【参考文献】
・ケント 脊柱動物の比較解剖学 第10章 肢体、鰭、体肢と体の移動
・ヒューマンアナトミーアトラス


