スキー指導用語49-1「テク」 | スキーと登山 髙波太一ブログ

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山とスキーのいろいろ

「テク」
・75点(ナナゴー)
・検定会検定
①実践おおま(急斜ナチュ)
②総滑(総合ナチュ)
③実践こま(急斜ナチュ)
④実践コブ(中急斜不整地)
※名物だった不整地大回りは改訂により
無くなりました 残念❗️

SAJ HP 規程・規約526-Ⅰ②より


【概要】
SAJでは1級以上の「段」に当たる単位を
「プライズ」と呼びます

その内、1段に当たるものが
テクニカルプライズ、略して「テク」と
呼ばれているものです


・スピードが出ていても様々なバーン状況で
安定して滑り降りて来られるかどうかを
問われます
・パトロールや指導員と違い、
純粋な技術面を検定するものです
・基礎種目が無くなり、全て実践になります
・スクール単位だったのがブロック単位になり、
検定基準がより厳しくなってきます
・1級よりも更に斜度が増すかと思うと
そうでも無く、同じか緩斜面が設定される
場合もあります


意識的な変化については用語72を参照下さい


【受験資格】
①1級を持っている事
②SAJの何処かのクラブに在籍している事
③事前講習4時間を修了している事
※同シーズン内なら修了の単位は保存されます
※以前あった年齢制限は無くなりました
くそ〜


【各種目】
①実践おおま
「パラレルターン・大回り/
ナチュラル・急斜面」が正式名称です
カービング大回り(カーおおま)とも言います

・スピード系種目であり、1級よりも
スケーティングやクローチングなど
加速、推進技術が求められます
・カービング要素が重視されるようになります
・クロスオーバーや内傾、加圧、ベンディング、
先行動作等の技術が不可欠です


②総滑
「総合滑降/ナチュラル・総合斜面」
が正式名称です

大回りの特徴に加え
・4級で出てきた「リズム変化」と同じに
大小組み合わせて滑ります
・どの順で滑るかは任意ですが
上の方で小回りすると見えないので
基本大回りの中に数回の小回りを挟むなどします


③実践こま
「パラレルターン・小回り/
ナチュラル・急斜面」が正式名称です
カービング小回り(カーこま)とも言います

・技術系種目であり、スピードもそうですが
リズムや正確さが求められます
・カービングかずらすかは斜度と
雪面状況によりますがズレキレが最も
様々な状況に対応出来ます


④実践コブ
「パラレルターン・小回り/不整地・中急斜面」
が正式名称です

・整地で身に付けた小回りの技術を応用して
コブなどの障害を如何にうまく
すり抜けられるかを見られます
・コブの大きさや深さ、斜度の設定は
スクールによってまちまちです
・あくまで小回りなので
不整地直滑降や横滑りに近いもの、大回りは
評価されません


【趣旨】
・制動技術があればこそ相応のスピードを
出す事が出来る
・ただ板に乗っているだけで無く
自分もどんどんと先行して重心を
移動して行くと体が遅れない
・斜度=重力に頼らず緩斜面であっても
自力でスキーを滑らして行ける
・急斜面やアイスバーン、不整地と言った
斜面状況も技術があれば滑れる
・雪崩から逃げたり現場に急行する為には
推進、加速も必要
・滑走スピードが上がると1日で
より多くの本数を滑れる

などが講習や検定を通じて
身に付けて欲しい部分です(╹◡╹)


続きます

スキー指導員 高波太一