去年の今日(12月17日)、長年いつも一緒にやってきた友達が急逝した。急性心不全。眠ったまま亡くなっていて、朝、家族が起こしに行って気づいた。

 

今でも思い出すたび、体の力が抜けるような気持ちになる。来週、近しい仲間たちで偲ぶ会を行う。

 

私たちが彼のことを忘れない限り、彼は生き続ける。気丈に一年間生きてこられた彼のご家族を思えば、悲しんでばかりいられない。

 

 

昨日、松山千春64歳の誕生日だった。多くのファンの皆様がお祝いのメッセージをご自身のブログに書かれていた。それぞれの思いのままを書いた心温まる内容だった。

 

私が応援し始めてから40年以上経っている。40年前の家族の風景と聞こえて来る声は、当然ながら今とはまったく違う。父も母ももういない。

 

松山千春を見出した竹田健二さんも36歳で急逝。お会いしたことはないが、松山千春が語り続けていることで、僭越ながら旧知の仲のように感じる。"弟子"松山千春は、幾つになっても"師匠"竹田健二さんを宣揚し続けている。立派である。

 

松山千春も64歳。先日のラジオで「この歳になると、一回一回のステージがどれほど貴重か」と語っていた。お互い年齢を重ねた。

 

名曲として既に時代を超えて一人で歩いていると感じる「大空と大地の中で」は別格として、将来私の孫が松山千春を聴くとは思えないが、やっぱり私たちが聴き継いでいくことで、松山千春の歌達は時代を超えていくのだろう。

 

 

松山千春 「人と生まれて」。

1984年5月リリースのアルバム『愛を贈る』のB面4曲目。

 

悲しさ、暗さ、重さの横綱とも言えるこの曲は、敢えて音を少なくしているような瀬尾一三氏の見事なアレンジにより、その重厚さを増している。

 

多くの人と出会い、別れ、自分もいつかは死んでゆく。人々への思いよ、人々の願いよ、「永遠に生きてゆけ」