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この日も朝からウニ割り!
飲食店の客足が軒並み遠のく現状で、自分の様な個人漁師を取り巻く環境はすこぶる厳しいですが。
大変じゃない人なんて1人も居ないでしょうし。
踏ん張ってがんばりましょう!
それはそうと、この4月でめでたく禁酒1年目になりました!
時化の日は朝起きたらビール!
そして3本飲んで酔っ払ったら寝て、起きたらおつまみ作ってビール!
漁から帰宅したらまずはビール!釣ってきた魚、貝で日本酒が最高!
次の休みはワインとチーズで贅沢するか!
と
酒三昧な日々をすごしておりました。
酒の味自体大好きでしたし、夜の仕事のストレスと飲む習慣で半アル中みたくなっていたと思います。
自営業ですから、仕事しながら酒飲んでも誰にも文句言われない環境
自分を叱る人なんて居ません
妻はお酒を飲まないので、漁師同士のお酒の席に行ったら運転してくれたり。
自分が飲みすぎて帰ってきた時の心配そうな顔は今でも忘れられません。
最初ウニの仕事をしていた時は、二人で12時間、ウニ獲りをあわせたら15時間とか普通にかかっていました。
お酒を飲みながら毎日できる仕事じゃありません。
飲まない人はわからないかもしれませんが、お酒の禁断症状は結構すごいです。
それに飲みのお誘い、ビールの差し入れ。
コンビニに行けばどこにでもお酒
一口位、一杯くらいいいじゃない。
手を伸ばせばすぐ届く距離にあります。
そんな中飲まないという選択を選び続けるのは結構大変でした。
そんな中、禁酒を1年続けられた一番大きな物は
自分の不甲斐なさを感じた事だと思います。
自分の人生をかけて進んだ漁師としての道
いざ独立して自由になったら、ダラダラ酒に溺れて仕事はそれなり。
妻には心配かけて、見つけたチャンスであるウニの仕事もお酒で悩む始末
家計簿をつけているのに、酒代は見てみぬふり。
酒の席は仕事に繋がる!お酒が自分の楽しみ!
なんて都合のいい、いい訳しかできない自分
かっこ悪いな。
なんと情けない。
このままじゃダメだ!と
そんな気持ちが、こうして1年お酒を1滴も飲まずに居られた大きな原因だと思います。
たかが酒ですが、酒で人生狂った人は案外多い気がします。
飲まなくなったら、飲まなくなったで水揚げが減る訳でもなければ、人生が退屈になる訳でもありませんでした。
酒だけの繋がりの交友関係が減るだけで、寧ろ他の事にあてられる時間が増えました。
純粋に時間が増えたので稼ぎも増えましたし、そのほかの事にあてられる時間が増える事で、これまでとは違ったタイプの方から声をかけて貰って仕事が増えたり交友が増えたりしました。
金の面で言ったら年30万円は浮きました。
酒だけじゃなくて、おつまみやら無駄な買い物が増えるんですよね。
10年で300万
今30歳なので、70歳までお酒を飲まなかったら2100万円
自営業でも、お酒を辞めたら退職金ができる。
何かを捨てたら、自動的に何かで埋まるもんです。
どちらがいい。
という物ではないと思いますが、自分に関してはお酒を辞めてからの方が夫婦関係も仕事関係に関しても良くなったと思います。
悪いのはお酒ではなく、依存してしまっていた情けない自分でした。
たかがお酒を辞めるのにも一苦労
32歳になっても、そんなもんなんだなぁと。
立派な大人になるというのは難しい。






