(はじめに)
「畳半畳の生活」(その1)(その2)で下半身不随の生活をどの様に乗りきるか、少し考えてみました。しかしながら、自分の中にまだ釈然としないものがあり、さらに、考えてみたいと思います。

(下半身不随ということ)
下半身不随ということは、歩いたり寝返りをうったりすることはできません。一日中ベッドに張り付いて、動くのは、自分の手と口と頭だけです。
私のこれ迄の生活と比べると、車の運転、ゴルフ、寺社への訪問、映画を見ること、旅行することなどの行動が一切できません。
この様に多くの活動を失ったことは、気持ちへのダメージとして徐々にこたえてきました。これを、いかに受け止めて自分なりの道を探るかが、現在の最大の課題です。

(私の心の状態)
上の問いかけに対して、まだ、すっきりとした答えは見つかっていません。迷いもあれば、現実を認めたくないという気持ちもあります。

(基本的な考え方)
しかしながら、基本的には、次のように考えたいと思っています。
(1)下半身不随を現実として、受け入れようと思います。
(2)残された機能(手、腕、口、頭)を使って一日を出来るだけ楽しみたいと思います。
(3)前立腺がん(末期)のために余命はあと半年という計算になります。これは、1年半前に発病した時からわかっていることです。そのため、あと半年という期間が、下半身不随を伴うものであっても、大したことではありません。
(4)69年間自分の思うように生活することができました。感謝あるのみです。そう考えると下半身不随も余命半年も耐えられることです。残りの日々を、一日ずつ楽しんで生きたいと思います。