キキちゃん、トップスター就任おめでとう…!

改めてそう言いたくなる素敵な作品でした。

 

 

 

 

 

 

 

実はこの演目が発表されたとき、

まさか20年越しの再演なの?と戸惑った。

その後もエクスカリバーと名を聞くたびに、

初代宙組トップスターのずんこ(姿月あさと)が

腕をぶんぶん振りながら

歌うシーンが脳裏をよぎっていたのですが、

全然違いました、、、!

 

 

アーサー王伝説を下敷きにした

壮大な叙事詩。

フランクワイルドホーン作曲に加え、

コーラスの宙組パワーが遺憾無く発揮され

素晴らしいミュージカル作品になっていました。

 

 

ここからネタバレありです。

 

 

 

 

一幕は、冒頭から朗らかで明るく元気なアーサー(キキちゃん)が印象的。

エクスカリバーはさっくりと地面から抜けるわ

愛する人と出会うわ、順風満帆。

 

お父さん(まっぷー)の育て方が良かったのね…。

 

その裏で、アーサーの異母姉は

親である王に捨てられ

辛い人生を送っていたのですが

姉を演じている真白さんがすごい!

この迫力は男役だからなのか。

恐ろしいほどに端正で歌うま、

歌詞も凄く良かったです。

 

 

 

 

 

マーリン役の若翔さんも、素晴らしかったです!

どこか不器用で屈折した二人の生き様は

ひたすら切なく、お歌が本当に上手で

作品世界にさらに引き込まれました。

 

一幕の最後で育ての父親を殺され、

2幕でいきなり闇落ち、

ブラックキキちゃん爆誕。

 

この振り幅があまりにも大きくて、

今まで2番手としてあらゆる役を演じてきただけあると思わせられました。

 

さらにモーガンの魔術に操られて

妻と義理の兄の不倫現場を見てしまうアーサー。

 

実の父王は残虐な王だったが、

アーサーは二人を処罰しようとしたが斬ることはできず、

育ての父の育て方が良かったんだなぁ。

 

 

 

グィネヴィア役の春乃さんはキリッとかっこいい女性を演じられ、

アーサーとの別離のシーンは涙を禁じ得ませんでした。

 

ウルフスタンの悠真さんは、さすが専科と唸る存在感。

ウルフチームの女性たちも、とてもカッコよかったです。

 

また舞台セット装飾も非常に面白く、

同じセットでも組み替え方によって

場面ごとにイメージが変わるのが象徴的でした。

映像も多数使われていました。

 

シリアスな展開だが、

音楽と歌でどんどん話が展開していくので、

全くダレることなく。

ブリリアホールの柵が死ぬほど邪魔でしたが

あっという間の2時間半で

これからの宙組公演がますます楽しみになる、そんな作品でした。

 

  鑑賞サポートについて

鑑賞サポートの台本タブレットと共に鑑賞。

タブレット貸し出しカウンターの表示あり。

 

タブレットの貸し出し依頼を一週間前にしたら普段はすぐ届く返答がなかなか来なくて、もしや公演中止なの?と少々焦った私。

 

公演中止にするかどうかどうか様子を見ている時は、その方針が決まってからでないとタブレット貸し出し依頼への返事が来ない…というのを、この前の月組公演で学びました。

 

 

聞こえない人を多く雇用し、手話や聞こえない人について普段から積極的に発信されている会社の方を誘って一緒に観に行きました。

 

宝塚のタブレットは初めてだが、隣で見ていて全然気にならなかった!とのこと。

写真は一緒に観に行った方が撮ってくださいました。

※台本文字撮影は不可となっています。