小金井市の不登校児が増えている～小金井市教育委員会定例会傍聴メモ

2021年5月25日

小金井市教育委員会定例会を傍聴しました。

スケジュールが許す限り、毎回傍聴しているのですが、市のHPを見て、今回の報告事項の中に、

・令和2年度小金井市立小・中学校の不登校児童・生徒数について

という記述があったので、気になって傍聴してきました。

教育委員会は、傍聴者用資料が持ち帰り禁止なのがとても不便です。
「会議録はあとでよいので、資料だけでも先に公開してほしい」と要望したところ、最近では1週間くらいで公開してくれているようです。

前回は令和3年第5回定例会（令和3年5月11日開催）の資料が5月19日に公開されていました。

改善していただき、ありがとうございます！

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さて、報告された不登校の児童数ですが、メモをもとに表にしました。

（以下の文責は水谷です。正確なものは、発表をお待ちください）

報告された内容としては、
「令和2年度市立小・中学校不登校児童・生徒数について

中学校では87人　横ばい傾向であるが、小学校では85人　増加傾向が続いている。

理由では、学校環境の変化や家庭環境の変化の項目が中学校よりも上回る結果となっている。

情報共有、関係機関との連携、不登校連絡会議、スーパーバイザーの助言、もくせい教室との連携などに努める。」

委員からは、以下のような発言がありました。
・コロナ不安による（いわゆる）自主休校の子どもはこの中に入っていないのか。
・小学校増加の要因について、家庭環境の変化、という要因であるが、その内容について、1人1人の内容は違うので一概には言えないが、保護者も仕事の環境が変わっているのも事実であろう。影響はゼロではないだろうし、一因ではあろうと思う。
・小学校から引き続き不登校の子ども、中学校から行けるようになった子もいるだろう。細かいデータのフォローが必要では。
・昨年度の都の数字、国の数字はまだ公表されていないが、他の市町村との比較が必要ではないか。
・子どもたちの学習が保障されることが重要
・今後、学芸大学にできる支援センターの機能が充実することに期待する。
・支援センターに期待したいが、時間がかかる。緊急に支援が必要な子どももいるはず。フォローを。

教育委員会の答えとしては、

・コロナいわゆる自主的な不登校の子どもは、この中に入っていない。

とのことでした。

教育長からは、

・もくせい教室の在り方についても、今は学校復帰のみを目指すわけではない。指導の在り方を考えていかなければならない。
・学芸大と連携しながら、内容面の充実をしていきたい。

・本気になって取り組むので、推移を見守ってほしい。

という趣旨の発言がありました。

不登校の出現率を見ると、
中学校では、全国より東京都の方が高く、小金井市と平均よりは低い、

全国＜小金井市＜東京都という感じですが、
小学校では、全国平均＜東京都＜小金井市、と小金井市が高くなっています。

なぜそうなのか。

教育委員会が「本気で取り組む」と言っているので、注意深く見ていきたいと思います。

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