高建です!
今回もちょっとばかり小難しいお話しになってしまいますが、良かったらお付き合い下さいませ(*´ω`*)
【人の振り見て我が振り直せ】
こんな格言・教えがありますよね。
これが出来る人って、
仕事や人生において前向きな向上心があり、また常に考え方を修正しながら伸びる事が出来る人ですかね。
逆に出来ない人って、
何でも思い付きや衝動的に行動してしまったり、相手の気持ちを汲み取れず、自己中心的な考え方に偏ってしまいがちな人ではないしょうか?
自分は昔から、
今でもそうですが、特に意識しなくても人の振りはよく見ている方だと思います。
良いと思ったことは取り入れ、悪いと思った事は排除します。
わからない場合は、誰かに相談してみたり自分で詳しく調べたりもします。
基本は我が道を行くタイプなのですが、時には客観的に、自分や周りの状況をよく見る事も必要でしょうね。
それが出来ないと一人よがりになってしまいますから。
昔とは違い、今はネットであらゆる情報を知る事ができますよね。
昔ながらの教えではありますが、職人は現場で経験を積み、仕事は目で見て盗むと言うのが基本だと思うんです。
若い頃よく親方に言われました。
【馬鹿の振りをしろ】
…って。
それにはちゃんと理由があって、
とぼけて馬鹿の振りをしていれば、「お前は馬鹿だから教えてやるからな」と、先輩達がよく面倒みてくれるからだそうです。
頭の良い振りをする奴は、わからな事があっても聞いてもこないし、聞いてもこない奴には何も教える必要がないとの事でした。
ごもっともですよねぇ(• ▽ •;)
今でもその教えは生きています。
一応わかっている事でも、確認の為もあって馬鹿の振りをして聞きますから。
本当に誰にでも聞きますよ。
その方が得する事が多いのでw
職人は、それぞれの技術や経験で培った知恵をお持ちになっています。
でもそう簡単に教えてくれない所が職人なんですよね〜。
でも直接言葉で聞く事が1番の近道だと思うんです。
僕が若い頃、ある現場で親方が駐車場のコンクリートを仕上げているのを見ていました。
他に何も出来なかった事もあり、また仕事を見て盗むと言う教えを実行していたのですが…
ボーッと突っ立ってんじゃねぇ!
と怒鳴られました\(°o°)/
理不尽な事も職人あるある話💧
ある日事…
庭木の手入れのお仕事に行った時、その近所で左官屋さんっぽいオジちゃんがコンクリートを鏝で仕上げていました。
前回は、見てたら親方に怒鳴られてしまいましたからね…
何だかすごく気になってしまいまして、お昼休みに抜け出して、ちょっとそちらへ見に行って見たのです。
左官屋さん「何だいアンちゃん?」
高橋「ちょっと見させてもらっていいいですか?」
左官屋さん「はぁ〜?コンクリ撫でるの見てぇのか〜?」
高橋「はい💦オレ植木屋なんスけど、鏝仕上げとか自分でもやってみたくて💦」
お昼休みに休憩中の左官屋さん、見ず知らずの地下足袋履いた若造に声をかけられ、少し迷惑そうな顔をしつつもニヤリと笑いました。
左官屋「ふーん。。さみーからあったけぇコーヒーでも飲みてぇなぁ〜〜。」
(☉。☉)!
高橋「ち、ちょいとお待ちを💦」
まだ身軽だったヤング高橋、猛ダッシュで缶コーヒーを買ってきて渡しました。
左官屋「おいおい?アンちゃん本当に買ってきたのかよ〜(笑)」
高橋「はい💦お願いします💦」
全くしょうがねぇな〜♡
と左官屋さん。
左官屋「いいか?土間押さえは鏝を水平に使うんだが…これは感覚だな。水平垂直に扱うには感覚を身体で覚えるんだよ。自分の鏝は持ってんのかい?」
高橋「ないです💧」
左官屋「じゃ〜なるべく高いのを自分で買え!んでよ、それ持って公園の砂場で練習しろ!んでもって砂を平らにコテで均して水平器で確認する!それを繰り返し毎日やれば少ずつ感覚掴めるぞ〜♥」
Σ(´□`;)
高橋「今日からやってみます!」
オジちゃん…
本当に目から鱗でした。
名も知らぬ左官屋さんが、名も知らぬ植木屋の若造に土間鏝を持つきっかけをくれたのですから。
↑缶コーヒー1本で
ネットも携帯も無かった時代、仕事は怒られながら見て覚えてきました。
友達が飲んだり遊んでいる時、夜の公園で砂を均しなから鏝の練習を積みました。
見たり聞いたりした事は常にメモを取り、家で本や図鑑を調べながら頭に叩き込んだものです。
まだまだ技術・経験は供わなくても、自分の使う道具は良い物を選び
たくて、常にプロを意識しながら自分専用の道具を少しずつ買い揃えましたねぇ。
やれる時に、勉強できる時にどれだけやったか?それが努力という事なんだと思います。
年齢は関係ないし、健康で五体満足の身体なら、仕事の都合や家庭の事情もあまり関係ないのではないでしょうか?
努力する時間は少しでも自分で作るモノなので、何かと出来ない言い訳をする人は、最初から向上心もやる気もないのかな〜と思っちゃいまよね。
年号も変わります。
世の中どんどん進化しています。
あの頃の経験を肥やしにしつつ、時代に取り残されないように、人の振り見て我が振り直す。
先月47歳になりましたが、これからも進化して行きたいです。
良い意味で
変わったねと言われる事が、これからもずっと続けばと思いますね。