11年前、初めて飛行機に乗った日。
行き先は偶然にも航空大の在る宮崎空港。
次の年の夏、初めてジャンボに乗った。
南の島に着くまでの9時間、ぼくは胸の高鳴りは治まることはなかった。
パイロットになりたいと思った瞬間だった。
誰が想像しただろう。初めて飛行機に乗った10数年後にぼくが一人で飛行機を操縦する光景を。
12月1日金曜日、初めてのソロフライトに出た
一人だけで飛ぶフライトは日が沈む日没前
雲間から射しこむ西日が雪化粧した十勝平野を照らしとても綺麗だった
初めてのソロフライトは管制官との交信において「First Solo」と付け加え、自分が初めてのソロであることを知らせなければならない。
First Soloと言えるのは一生でこの時だけ。
この貴重な時をかみ締めながらもフライトに集中した。
いつも耳にする教官の声、班員の息遣いなどはない。
プロペラ音と自分の声だけが一人だけの機内に静かに響く。
何度も飛んだ飛行コース。
そして何度も経験したランディング。
飛行機を操縦し始めて93回目の着陸だった。
いつもと何ら変らないフライト。
ただいつもと違うのは管制官に掛けられた「First Soloおめでとうございます」のコール。教官から握手され、「パイロットの仲間入りだな」と言われた言葉。手渡されたウイングマーク。エプロンでフライトを見届けてくれた同期の姿。
パイロットを目指してよかったと心から思えた瞬間だった。
教官、先輩、同期、応援してくれたすべての人に感謝したい。
ぼくはこの日を忘れない


行き先は偶然にも航空大の在る宮崎空港。
次の年の夏、初めてジャンボに乗った。
南の島に着くまでの9時間、ぼくは胸の高鳴りは治まることはなかった。
パイロットになりたいと思った瞬間だった。
誰が想像しただろう。初めて飛行機に乗った10数年後にぼくが一人で飛行機を操縦する光景を。
12月1日金曜日、初めてのソロフライトに出た

一人だけで飛ぶフライトは日が沈む日没前

雲間から射しこむ西日が雪化粧した十勝平野を照らしとても綺麗だった

初めてのソロフライトは管制官との交信において「First Solo」と付け加え、自分が初めてのソロであることを知らせなければならない。
First Soloと言えるのは一生でこの時だけ。
この貴重な時をかみ締めながらもフライトに集中した。
いつも耳にする教官の声、班員の息遣いなどはない。
プロペラ音と自分の声だけが一人だけの機内に静かに響く。
何度も飛んだ飛行コース。
そして何度も経験したランディング。
飛行機を操縦し始めて93回目の着陸だった。
いつもと何ら変らないフライト。
ただいつもと違うのは管制官に掛けられた「First Soloおめでとうございます」のコール。教官から握手され、「パイロットの仲間入りだな」と言われた言葉。手渡されたウイングマーク。エプロンでフライトを見届けてくれた同期の姿。
パイロットを目指してよかったと心から思えた瞬間だった。
教官、先輩、同期、応援してくれたすべての人に感謝したい。
ぼくはこの日を忘れない


