航大の訓練においてSPIN訓練というものがあります。
飛行機を失速近くまで機首を上げて、失速直前に操縦桿をグ~ッとひ引いてラダーをガッと蹴ると飛行機は真下に向いてくるくる回りながら木の葉のように落ち始めます。
胃はちょっとウッとなって、
目の前に広がる映像が回転しながらどんどん近付いてきます。
SPIN←ムービー☆
SIPN訓練の目的は、
・SPINに陥ったときどのように回復操作を行うか
・今後SPINさせない為、またSIPNの状態に近づけない為にどういった操縦を心がけるべきか
これらを理解し身に付けること。
この度最初で最後であろうこのSIPNを行ってきました。
事前にこの訓練を受けた同期から聞いてた通り、この訓練は楽しい
初めてボナンザ以外の飛行機を操縦するということも新鮮な気持ちをあおります
セスナぼくは幸い酔いも恐怖心も感じず、教官が「おし、やめようか」とおっしゃられた後にもリクエストし、さらに2度もスピンをさせてくださいました。
もちろん訓練の趣旨はしっかり掴み、自信を持ってSPINから回復させられるようになったと自負しています
正しい知識と技術も持ってすれば、恐れることではない。
それぞれの飛行機が持つ特性をしっかり理解することで、万が一危険な状態に近付いても自分の思いのままに正しくリカバリー出来るということを学びました